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対話がしやすい職場とは

今回は大人にスポットを当てながら、
保育者と上司の関係性について
考えたいと思います。

この部分がクリアとなれば、
全神経を子どもへ注げると思うのです。

自分は上司という立場ではないもの、
現場目線から感じたことを
以下にまとめてみました。

ここさえ押さえていけば、職場内の関係は
グッと向上するのではないかと思っています。

◎信頼関係を築いていく上でおさえておきたい
3つのポイント


①子どもファースト=職員ファースト

園には『立場』というものがあります。
子ども、保護者、保育士、副主任保育士、
主任保育士、副園長、園長。

では、子どもと保育者の『関係』
想像してみて下さい。

保育者が上、子どもが下、
という訳ではないですよね。

子どもは1人の人として、
尊重されるべき存在だからです。

大人は長く生きている分、
知識や経験が豊富かもしれないが、
だからといって
偉いという訳ではありません。

これは大人(職員)においても
同じことが言えます。

子どもの発達や成長のサポートを
していく存在は、保護者や保育者。
その保護者や保育者を
サポートしていく存在は?


そう、上司です。


保育指針の中に
『保護者支援』というワードが
盛り込まれていることもあり、
上司は保護者に対して、
丁寧に関わっていることでしょう。

では、職員に対しては?

自信を持って丁寧に関われている!

そう即答できる上司の方は最高です。
いつもありがとうございます。

「こんなことを子どもとしたい。
だけど、周りの目が気になって、
一歩が踏みだせない」
「これでいいのかわからない」

と、若い後輩が頭を悩ませていたとします。
でも、上司には言いにくい。

まずは中堅の先輩に相談。
そこで助言をもらい、いざ上司へ報告、相談。


結果…
受け入れてもらえたより、
言われた感が強く残ったり、
変更をさせられたりといった、
負の感情を抱いてしまうことも多いのです。

上司の対応↓

・職員から相談を受けるまで、自ら保育の話をすることが少ない。
・つい先回りして職員が経験(挑戦)する前に、経験則から意見をしてしまう。
・職員に対して、認める声かけや感謝の言葉をかけることが少ない。

このような点が一つでも当てはまる場合、
もしかしたら相談しにくい存在と
なっているかもしれません。

上司は基本的に
職員のやりたいことに対して、
ブレーキを踏まない、
むしろアクセルの
存在でいてほしいのです。

その先に失敗が予測されたとしても。



大事なのは結果よりもプロセス。

「楽しそうだね」
「おもしろそうだね」
「やってみたらいいよ」

これだけで十分!


やってみて失敗した時には、
そこで一緒に振り返り、
次に生かしていけばいい
のです。


「何かあった時は、責任を取るから大丈夫」
「何も気にせずに思いきりやればいいよ」

と上司が言葉で伝えてみるのもいいでしょう。

②心理的安全性の保障

職場の会議の雰囲気で
おおよその園の状態が
把握できるのではないでしょうか?

反対意見も容易に出せて、
建設的な意見交換がされている園なら、
円滑に運営がされている証拠。

ただ、重苦しい雰囲気で
みんなが黙っている。
上司が会話の途中で口を挟むものの、
それ以降の話し合いが進んでいかない。


そんな場合は要注意です。

「みんな思ったことを意見すればいいのよ」
「どうして全体の会議の場となると、
みんな何も発言しなくなるのだろう」

そう本気で捉えている上司は、
危機感を覚えた方がいいでしょう。

どこに問題点があるか、
おおよその検討がついていて、
試している段階であればまだいいです。


原因を捉えきれず
行動にも起こせていなければ、
いつまで経っても改善されません。


では、どこに原因があるのか?

上司の立ち振る舞い方です。


決して全てとは言いませんが。


ただ、振り返ってほしいのです。

職員がやりたいと訴えてきた提案を、
果たしてどれほど受け止め、
叶えさせてこられたか?

経験則からアドバイスをしたことで、
結果としてやりたかったことを
変更させてしまった。

会議の場で恐る恐る発言したことに対して、
指摘をして意見を戻した。

そうなると次からは
どういう事が起こるでしょうか?

誰も発言しようとしなくなります。


あたりまえですよね。
公開処刑されるという
罰を受けたくない理由です。

では、どうしたらいいのか?

答えは簡単です。

失敗しても大丈夫な環境・雰囲気を作る
ことです。


その土台となるのが、
職員一人一人との関係作り。
関係ができている人と、
そうでない人とでは、
たとえ同じ言葉をかけられたとしても、
受け取り側の気持ちは違ってきますよね。

正論だけ伝えていてもダメなのです。

それでも、もし職員の意見に
物申したいときには、
場所や話しかけるタイミング、
人数、時間帯など、
さまざまなな配慮をしていった方が
丁寧だと思います。


ここが簡単そうで、
意外と一番難しい部分
なのではないでしょうか。


③職場の雰囲気を作り出しているのは上司だけではない

①.②と読み進めてくると、
すべて上司が鍵を握っていると
感じられる方が、
いらっしゃったかもしれません。

半分正解のようで、半分不正解です。

では、職場の雰囲気の鍵を
握っているのは誰でしょうか?

それは、あなたです!

「自分なんてとんでもない」

と思われるかもしれません。
しかし、これは大袈裟でも何でもありません。

リーダーとはいわば
『立場』という肩書きです。

園の雰囲気作りに必要な力は、
リーダーシップ
いわゆる『影響力』です。

あなたが影響力を持つ人となれば、
それが他の職員にも伝わり、
結果として園全体の雰囲気につながります。

類は友を呼ぶとは、まさにこの事です。

本来ならば経験のある人ほど、
そのようなリーダーシップを
発揮できてくるのですが…

こればかりは保育に対する前向きな姿勢や、
人間性のようなものも関係してくる部分。

だからこそ、経験年数は関係ないのです。


偉そうに話を進めてきましたが、
上司も部下もお互いに良い関係で
いたいに決まっています。

なにより1番望んでいるのは、
子どもたちの幸せです。

子どもを大事にするということは、
担任である大人も大事にすることと=ですよ

という結論でした。


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