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トレーニーの日常 【休養編】

筋肉の肥大に必要な3大要素は、トレーニング、栄養、休養である。どれか一つでも欠けると思うように筋肉は発達しない。
これらのうち、トレーニーならトレーニングと栄養については抜かりなく行っていることだろう。ところが、休養に関してはこだわりを持ってやっているという人はそうそういないのが現実だ。休養を疎かにしていると身体への悪影響がじわじわと蓄積し、いずれ不調や故障を起こすことになる。

人によって取るべき休養の絶対量は異なるだろうが、すべからく確保されるべきである。また、何を休養と呼ぶかも人によりけりといったところだろうが、自律神経が整い疲労が抜ける状態を作ってくれる行いは、およそその人にとっての休養と呼んで良いと思われる。
逆に言えば、交感神経が常に優位な状態で情緒も安定しない日々が続くのであれば、いくら休養を取っているつもりでも、それは休養を取れているとは言えないと認識するべきだ。すぐに休養の量と質を見直す必要がある。

冒頭にも述べたが、休養がままならない状態でトレーニングをいくら頑張っても効果は薄い。筋肉は他でもなく、休んでいる間に大きくなるからだ。
また、調子が悪いという時に無理してトレーニングをしても最大パフォーマンスは発揮できないだろうし、集中力も散漫になって怪我のリスクもある。そういう時は構わず休養を挟むのもトレーニングのうちだと心得よう。トレーニングができなくて落ち込むのではなく、その休養によって翌日の調子が良くなってトレーニング効果が上がるのだと、ポジティブに捉えられるようになりたいものだ。

とはいえ、仕事などの関係でどうしても休養が取りづらいという人もいるだろう。その場合、量ではなく質でカバーする。
例えば睡眠の質の向上は、身体を充分に休息させるために非常に有効だ。寝具を見直す、就寝前の食事やブルーライトの取り込みを控える、リラックスできるように明かりを徐々に薄暗くしていく、ストレッチをするなど、睡眠の質を高める方法論はいくつも紹介されている。睡眠時間が少ないと嘆いている暇があるなら切れるカードはいくらでもあるということだ。

勘違いされがちだが、ただ何もせず休むことだけが休養ではない。前述のように、自分の身体の疲れが消えることであれば、すべてが休養であると捉えたい。自分がやっていて身体に負担なくリラックスできることは何か、それを模索するのだ。たとえそれが軽度な運動だとしても、その人にとって負担なくリラックスできることなのであれば、大いに取り入れてよいと思う。むしろ、じっとしていることをストレスと感じる人が、休養はおとなしくじっとしていることだと勘違いして実践し、かえってストレスを溜め込むことになるくらいなら、身体を動かして発散する方がよっぽどいい。

休養は何となく取られがちだか、本当に休養が取れているのか今一度見直してみてはいかがだろうか。特にいつも疲れが溜まっているとかイライラが収まらないというような人は、十分な休息の確保が急務となることをぜひ理解したい。

次回は自重トレーニングについて書いていきたいと思う。

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