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夏の北陸周遊旅 その11

皆様こんにちは。柳井グランドホテル支配人の松前あつしです。今回も私の趣味である鉄道旅行について書いていきたいと思います!

ちなみに、この記事は私が2016年から執筆していたブログ「ホテルマンの鉄道旅行記」の内容を引き継ぐ形で書いていきますので、以前の記事は下記リンクからご覧ください!
ホテルマンの鉄道旅行記

前回からは2日目の様子について書かせていただきました。今回もその続きです!

金沢駅から特急サンダーバード号で福井駅まで移動し、そこから九頭竜線(くずりゅうせん)に乗車していきます。九頭竜線は正式には「越美北線(えつみほくせん)」という路線名が付けられており、九頭竜線は路線愛称として広く知られています。

ちなみに、越美「北線」ということは、越美「南線」も存在しています。路線名としては現存しませんが、岐阜県の第三セクター鉄道「長良川鉄道(ながらがわてつどう)」が旧越美南線としての鉄路を今も守り続けています。

そして岐阜・福井県境付近の約30㎞は線路として完成しなかった「未成線」となっているため、毎年春~秋にかけてこの未成線区間を自力で移動して越美線を「完乗」しようとする方が一定数現れるそうです(峠道を挟むため冬季は挑戦できません)。

そんな珍しい魅力にあふれる九頭竜線は、終始山間部を進んでいきます。列車の本数は1日10往復もありませんが、残念ながらそれも納得できてしまうほど人口が希薄な地帯です。

列車本数は少ないですが、その分普段は見ることのない貴重な景色が楽しめます。特に線路と並行する足羽川(あすわがわ)・九頭竜川が見せる景色は格別です。列車もゆっくりと走るため、より長く車窓を眺めることができます。

列車は沿線最大の途中駅・越前大野駅に到着しました。列車もここでは長時間停車します。

越前大野駅の構内には、以前九頭竜線で使われていた鉄道設備が資料として残されています。この腕木式信号機(うでぎしきしんごうき)も、現在ではほぼ全廃された旧世代の技術です。この一帯を管轄するJR西日本金沢支社エリアでは最後に残った信号機ということで、ここにひっそりと保管されているようです。

越前大野駅の外へ出てみると、街には水をモチーフとした様々な景観が見られます。ここ越前大野も水の街として有名で、1日目に立ち寄った富山県黒部市の生地(いくじ)地域と同じように、街の至る所で水が湧き出ています。

その他にも「天空の城 越前大野城」など、福井県有数の観光スポットとして様々なコンテンツが整備されています。福井を旅行する際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

再び列車に戻り、越前大野駅から先を目指します。列車はさらに山奥へと入り、ますます人の営みが希薄に感じられてきました。ときおり集落と峠道の道路が見える以外は、人工物が車窓に見当たりません。

福井駅を出て約1時間半。列車は終点の九頭竜湖駅に到着しました。ここは有人駅ですが、街としての規模はかなり小さいため、併設された道の駅のほうが存在感を放っているといえます。

列車はこの後すぐに折り返してしまうため、1本列車を見送ることにしました。少し九頭竜駅周辺で観光していこうと思います。

夏の暑い日でしたが、駅前には意外と人が集まっています。しかし列車に乗り込みわけではなく、バイクでツーリングに訪れた方が多いようでした。

福井県は恐竜で有名な県です。

この和泉ふれあい会館は道の駅や観光案内所などを併設した拠点です。先程のツーリストたちはこの施設によく出入りしているようです。私もこの中へと入り、当面の足を確保することにしました。

ということで、前日にさんざん自転車を運転したばかりですが、この日もレンタサイクルを使って、駅名にもある九頭竜湖に向かってみたいと思います!

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします!

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