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夏の北陸周遊旅 その10

皆様こんにちは。柳井グランドホテル支配人の松前あつしです。今回も私の趣味である鉄道旅行について書いていきたいと思います!

ちなみに、この記事は私が2016年から執筆していたブログ「ホテルマンの鉄道旅行記」の内容を引き継ぐ形で書いていきますので、以前の記事は下記リンクからご覧ください!
ホテルマンの鉄道旅行記

前回は新潟県西部の廃線跡を活用した「久比岐自転車道(くびきじてんしゃどう)」をレンタサイクルで巡りました。今回はその続きを書いていきます!

レンタサイクルを返却して、私は能生駅(のうえき)に戻ってきました。夏場とはいえ18時を過ぎると流石に薄暗くなってきました。ここから富山県東部の主要都市・高岡まで普通列車で移動します。

「列車がきます」という音声と表示器で繰り返し警告してきます。

能生駅から普通列車に揺られ、昼間も乗り換えで降り立った泊駅(とまりえき)に到着。この駅は2017年当時、上写真に見られる旧式の列車接近警告機が残っていました(2023年現在撤去済)。

JR北陸本線時代は他の主要駅でもこの警告機が設置されていたようですが、徐々に撤去されていき、最後まで残っていたのがこの泊駅だったと記憶しています。

詳細な自動音声やLED表示が発達した現代においても、こうした機械や表示がしぶとく残されている駅がいくつかあります。いずれも過去を垣間見せてくれるものばかりですので、皆様もこうした機会があれば、過去にこの場所ではどんな景色を見ることができたのか、ぜひ思いを馳せてみてください。

能生駅から乗ってきた列車を待ち受けるのは、この日の朝にも見かけた413系電車でした。こちらはJRどころか国鉄末期から現役です。残念ながらこの色の電車は現在引退してしまいましたが、同型の車両がまだわずかに残っています。

時代を感じさせる直角に近いボックスシートです。

旅情を誘う413系の車内。車内はところどころアップデートされていますが、隠し切れない国鉄の雰囲気が漂っています。

現在は国鉄もJRも去ってしまい、「あいの風とやま鉄道」として駆けるこの線路。しかしこの413系に乗ってしまえば、すぐにでも在りし日の大幹線が甦りそうな気がしてきます。

主要駅らしくリニューアルされた駅舎の高岡駅。

いつの間にか列車は県都富山を越え、目的地の高岡駅に到着。この日の旅はここで終わりとなりました。

翌朝の高岡駅前。あいにくこの日の北陸地方は雨模様でした。しかしそこまで強い雨ではないようなので、計画は変更せずに済みそうです。

サンダーバード号は2015年ごろに行われたリニューアル車両での運行です。

高岡駅から金沢駅までは普通列車で40分。途中に富山・石川の県境である俱利伽羅峠(くりからとうげ)を挟みますが、すぐに越えてしまうためあまり県境を越えた感覚はありません。

金沢駅からは特急サンダーバード号で福井駅まで向かいます。このサンダーバード号、実は源流である特急雷鳥号のデビューは東海道新幹線と同じ1964年。それから半世紀以上にわたって発展を続け、今ではスピード・本数・車内設備と、どれをとっても在来線最高クラスを誇る名門特急となりました。

福井駅までは約50分。金沢駅から約77㎞も離れていることを考えると現状でも充分に速いですが、北陸新幹線が開業するとさらに速くなります。

ちなみに上写真の駅名板、何の変哲もない看板ですが、新幹線開業後は第三セクター鉄道の「ハピラインふくい」の駅となるため、JR仕様の看板は見納めとなります。

サンダーバード号を下車した私はホームの端にある2番のりばにやってきました。このホームからは福井県のローカル線である九頭竜線(くずりゅうせん)が発車します。早速上写真の列車に乗車し、終点の九頭竜湖駅を目指します。

今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします!

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