eスポーツ合宿ってなに???④
皆様こんにちは。柳井グランドホテル支配人の松前あつしです。今回も当ホテルのeスポーツ事業でも特に力を入れて推し進めている「学生eスポーツ合宿」のお話です!
過去3回、「学生がeスポーツに取り組むメリット」として以下の4つを挙げました。
①社会参加
②チームワークを学ぶ
③戦略的思考を学ぶ
④STEAM教育の入口
今回は④のSTEAM教育について書かせていただきます。
STEAM教育とは聞き慣れない言葉だと思いますが、上記コラム記事の冒頭に簡潔にまとめられていましたので引用させていただきました。詳細は上記コラム記事にお任せしますが、それぞれの頭文字が意味する分野を見るだけでも、これからの時代に必要な人材を育てる上で必須な要素が詰まっているとご理解いただけるのではないでしょうか。
STEAM教育が重要視される理由の具体例として分かりやすいのはICT(情報通信技術)を専門的に扱える人材の不足です。総務省の令和3年版情報通信白書(リンク先は白書のポイント抜粋ページ)によれば、2030年にはICT人材が国内で約45万人不足すると予測されています。
しかしいくらSTEAM教育が重要だといっても、きっかけがなければ学ぶ意欲も湧いてきません。そこで登場するのがeスポーツです。実は学生eスポーツはPCでプレーするものがほとんどで、家庭用ゲーム機やスマートフォンでプレーするケースは非常にまれです。学生たちはPCでeスポーツをプレーするうち、いつの間にかPCを自分の手足のように扱うようになります。私自身学生時代はPCでeスポーツをプレーした経験はあまりありませんでしたが、一時期動画編集にハマっていたので、徐々にPC操作に対するアレルギーがなくなっていったことを覚えています。きっかけは違えど、PCを長時間触ることで徐々にできることが増えていく理屈は同じだと思います。
PCに慣れることは、例えばプログラミングやデータ分析などの高度な技術を身につける上で重要な基礎を成します。つまりeスポーツをきっかけとしてPC操作をマスターすることで、STEAM教育の大切な基礎を楽しみながら習得できるということです。
ちなみに2022年7月に米軍岩国基地のファミリーを対象としたeスポーツ体験会を開催した際には、アメリカの子供たちがPCでのeスポーツを当たり前のように楽しんでいる光景を目の当たりにし、私は衝撃を受けました。日本では家庭用ゲーム機でゲームを楽しむことが当たり前で、PCでゲームを楽しむ人は比較的少数派です。それがアメリカではPCの前に行列ができるほど皆が慣れ親しんでいる。良し悪しは別として、日本とアメリカの文化の違いを肌で感じた瞬間でした。
今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします!
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