スプリットのディオクレティアヌス宮殿
クロアチアにあるスプリットは、ザグレブに次ぐ第2の都市と言われています。こちらは古代ローマ皇帝が造った1700年前の遺跡と、そこに住む人々の営みが一体となった不思議な街並みです。世界でも珍しい歴史をもつこちらの旧市街は、世界遺産にも登録されています。
スプリット
スプリットは、ローマ時代の宮廷跡に人々が住み始めたのをきっかけに街が誕生しました。海に面しており、市場なども賑わっている街です。
スプリットと書かれたモニュメントがお出迎え。
そして、海があいかわらず綺麗です。
アドリア海でもいつかダイビングをしてみたい。
そして、すぐ側には城壁で囲まれた宮殿があります。
こちらの中は「ディオクレティアヌス宮殿」で、遺跡の上に幾層もの建物が複雑に絡み合っている不思議な街並みです。
それではさっそく宮殿跡に入って行きます。
ディオクレティアヌス宮殿
こちらは堅固な城壁に囲まれたローマ時代の宮殿遺跡です。それだけなら珍しくはありませんが、この遺跡では今なお人々が生活をしています。路地には洗濯物がはためいていたり、バルコニーには花が飾ってあったりと、生活感あふれる宮殿です。
中にはアパートやホテルもあり、実際に泊まったり借りることもできます。興味のある人は是非。
このような裏路地はけっこう好きです。
遺跡に入った後、まずは大聖堂へ行ってみました。
こちらの門は皇帝の住居への入り口です。玄関前にはスフィンクスの像もあり、これは皇帝がエジプト遠征の際に持ち帰ったものです。
大聖堂はディオクレティアヌス帝の霊廟が8世紀に改築したものです。祭られるのはスプリットの守護聖人、聖ドムニウス。聖ドムニウスは、皇帝によるキリスト教弾圧で殉教したサロナの司教です。因みに、安置されていた皇帝の遺体は現在も行方不明です。
青銅の門から宮殿の地下に入ることができます。
こちらのちかは、皇帝の住居のちょうど下層階にあたる場所で、かつては倉庫として使われていました。
上階と同じ構造をしているため、地下の部屋から皇帝の住居の姿を推測することができます。
けっこう薄暗いです。
地下には雑貨のお店もありました。
色々と周ったところで再び外に。
金の門の外にはグルグールの像があります。
この像の親指を触るとご利益があるそうで、親指だけテカテカになっていました。
その後も宮殿の中を色々と見てまわります。城壁がけっこう傷んでいました。
宮殿は日本では見ないので、けっこう新鮮な感じがします。
宮殿の中にも色々なお土産物が売っていて、けっこう楽しかったです!
この後は城壁の外へ。こちらはリヴァと呼ばれる城壁南側を走る通りです。
かつては海だった部分です。この通りはカフェが立ち並んでおり、ひと休みにちょうどよいです。テラス席もあるので、天気の良い日はのんびりしたいところ。
今も人々が暮らしている宮殿遺跡。お土産などもたくさん売っていて楽しかったので、もしクロアチアに行く機会があれば是非寄って欲しい都市です。