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キアスム [chiasme] セットリスト・一口解説

3月17日(木)19時半〜開催されるコンサート キアスム[chiasme] の演奏予定全プログラムを公開します。

前半

Valentin Silvestrov: Der Bote - 1996
Pekka Kostiainen: Regina angelorum
Valentin Silvestrov: 3 Bagatellen Op.1, 1. Allegretto
Sven-David Sandström: Tre Stycken för Manskör
Valentin Silvestrov: Hymne - 2001
Olivier Messiaen: O sacrum convivium!

前半は、渡辺研一郎によるValentin Silvestrov(ウクライナ人作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ)のピアノ作品と、女声アンサンブルgemma(柳嶋耕太指揮)、男声アンサンブルin high glee(柳嶋耕太指揮)、そしてその合同演奏(南方隼紀指揮)による無伴奏声楽アンサンブル作品を繋ぎ目なしに交互にお聴きいただきます。
ピアノの響きとアカペラの響きが交互に空間に広がる体験をみなさまと共有できることを期待しています。その体験に集中していただくためのちょっとした演出も予定しています。

 Valentin Silvestrov(キエフ在住)

後半

柳嶋、渡辺によるトーク
三善晃: 三つの抒情
三善晃: 路標のうた
三善晃: 空

演奏会のコンセプト、経緯などを交えた指揮者、ピアニストによるトークののち、今回のメインプログラムである三善晃の女声、男声、混声の3作品です。それぞれ渡辺研一郎ピアノ、柳嶋耕太指揮、合唱gemma、in high gleeにてお届けします。
前半、交互に存在していたピアノと声楽アンサンブルの響きがここでは共時性をともなって絡み合います。その「編み合わせ方」は同じ三善作品でありながらそれぞれユニーク。「合唱音楽にとってあたりまえの存在」と認識しがちであるピアノのその繊細な響きに再注目し、耳を新たに開くことで三善晃の合唱音楽の生々しい豊かさを現出しようと試みます。

先日行った指揮者・ピアニストによる鼎談。『音楽とことば」など、大いに盛り上がりました。
動画はこちら


リハーサルは佳境段階に入っています。いろいろなものを感じ、考え、持ち帰っていただける演奏になるだろうと確信しています。
是非、お越しください!


キアスム[chiasme]

◇日時・場所
2022年3月17日(木)19時00分開場 19時30分開演
彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
(JR埼京線与野本町駅西口より徒歩7分 新宿から快速で約30分)

チケット予約はこちらのサイトから!


待ってます!


◇出演者
[指揮]
柳嶋 耕太
合唱指揮者。ドイツ・ザール音楽大学指揮科卒業。2015年にドイツ音楽評議会・指揮者フォーラム研究員に選出され、ベルリン放送合唱団をはじめとするドイツ国内各地の著名合唱団を指揮。2017年秋完全帰国。以来、vocalconsort initium、室内合唱団vox alius、横浜合唱協会をはじめとする多数の合唱団で常任指揮・音楽監督を務めるほか、(株)コーラスカンパニー主催の合唱指揮講座講師を務めるなど後進の育成にも力を入れる。合唱指揮をゲオルク・グリュン、指揮を上岡敏之の各氏に師事。ザールブリュッケン室内合唱団、アンサンブル・ヴォカペラ・リンブルク、エマルシオン、サリクス・カンマーコアなどに所属するアンサンブル歌手としても活動を拡げる。

南方 隼紀
1988年生まれ。合唱指揮者。早稲田大学高等学院、早稲田大学政治経済学部卒業。合唱指揮を安積道也、笠置英史、古楽を花井哲郎、辻康介、ピアノ・和声法を松本望の各氏に師事。早稲田大学コール・フリューゲル在籍時より一般の合唱団で指揮活動を開始し、現在は埼玉県と東京都を中心に10を超える合唱団を指揮している。日本合唱指導者協会員。埼玉県合唱連盟事務局次長。

[ピアノ]
渡辺 研一郎
4歳よりピアノを始める。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東京藝術大学院音楽研究科修士課程音楽学専攻修了。グレゴリオ聖歌の初期の記譜法である「譜線無しネウマ」に関する研究論文により修士号取得。ピアノを小倉郁子、志村泉、林苑子、E.D.ヴァイスハールら、クラヴィコードを高橋尚子、中世・ルネサンス期の教会音楽の演奏法を花井哲郎、声楽を花井尚美の各氏に師事。アルベルネ・ユーゲントコール、立教トリニティコール、行徳混声合唱団、混声合唱団「水曜会」、等のピアニスト。ヴォーカル・アンサンブル カペラ、サリクス・カンマーコア、emulsion、vocalconsort initium、企(とも)、等のメンバー。フォンス・フローリス古楽院講師。

[合唱]
gemma
2020年結成の女声アンサンブル。名前の由来はラテン語の「宝石」。宝石のように鮮やかなアンサンブルサウンドを体現したいという思いが込められている。2021年、台湾国際合唱コンクールにてデビュー、ヴァーチャルクワイア部門で2位受賞。

in high glee
2018年結成の男声ヴォーカルアンサンブル。in high glee(至上の喜び)を名称とし、他者と交わり合う充実を追求しながら音楽・飲酒活動に勤しむ。2021年にはinitium ; auditoriumにて武満徹「芝生」のリモート演奏を映像作品として出展。

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