メディアの話。 すべての課題は「観察」の向上で解決できる。

「スラムダンク」で、素人桜木がキャプテンゴリに囁く。

https://www.amazon.co.jp/dp/4087925315/

山王のエース沢北に2人がかりのブロックを抜かれたあとに。


「(流川は)また抜かれる。で、奴(沢北)はパスしねえ。なぜなら負けたことがねえからだ」

https://slamdunk-movie.jp/

流川を抜いた沢北は、桜木のブロックを掻いくぐり、ダブルクラッチシュートを。


その瞬間、シュートを打つことを予想した赤木のシュートブロックが決まる。

桜木の作戦成功である。

桜木の「力」がいちばん映えるシーンだ。

その「力」とはなにか。

「観察」力だ。

桜木は、観察している。

素人、だからじゃない。

たいがいの素人は、「自分ばかり」をみる。

相手を周囲を観察する余裕も暇もない。

が、桜木は観察する。

なぜ桜木が観察できるのか。

彼が喧嘩上等の「ヤンキー」だったからだ。

おそらくそういう設定を井上雄彦さんはしている。

喧嘩上手は、観察上手である。

相手の強み、相手の弱みを観察して、

強みを避け、弱みにつけいる。

喧嘩も、詐欺も、これが基本である。

で、スポーツも、ビジネスも、医療も、介護も、教育も、芸術も、ボランティアも、研究も、趣味も、しつけも、ナンパも、友達付きあいも。

結局、相手・・・敵にしろ、味方にしろ、家族にしろ、患者にしろ、親にしろ、子にしろ、相手の「強みと弱みを観察して見つける」ところから、すべてスタートする。

「己を磨く」が、しばしば、ただのナルシストなごっこ遊びに終わるのは、「観察」が欠落するから、である。

しかも、「観察」力は、「努力」と「訓練」で伸びる。

勉強の能力は運動の能力は、個人差がむちゃくちゃ大きい。

その能力差を補うのは、ひたすら「観察」力の向上である。

誰もが磨ける最大の力、それは「観察」だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?