大東京カワセミ日記125 20220612お昼の部その1 5つ子、独り立ちしつつある(一羽除く)
前日、たった1羽しかいなくなったのを見て、ひなたちはみんな独り立ちして、どっっかにいっちゃたのか、と思ったのだが、翌日お昼、一番大きな橋の袂をのぞいったら、ひなが一羽いた! ひたすらヌマエビをとる練習。
ここで20分ほど観察している間に10頭以上のヌマエビを捕まえている。
このあとこの川の他の場所でもカワセミの雛たちの餌取り行動を観察したが、見ている限り、すべてヌマエビが狩りの対象。
なぜだろう?
考えられる理由は2つ。
1つめは、とにかく数が多い。3〜4センチ程度の小さなエビだが、水が澄んでいると数メートル上からでもたくさん泳いでいるのが目視できる。
もう1つの理由は「とろい」。
魚に比べて圧倒的に動きが遅い。このヌマエビはもっぱらこの写真にあるようなワンドになった流れの穏やかなところ、カナダモなど水草が繁茂したところに固まって暮らしている。なので、1回ターゲットを定めると同じ場所でずっと狩ができる、というわけだ。
一羽めが餌取りしている間に、もう一羽のひなもやってきた。
映像をみると、横切るのがわかる。
でも、まだまだ空振りのケースもある。日々練習であります。
と、もう一羽のひなも近くにやってきた。ひな、わりと2羽1組で、餌取りの練習しているケースが多い。
https://www.instagram.com/p/CesVbZagmXd/
反対岸から眺めていると、とにかくひたすら練習。水泳選手みたいであります。
いったん下流に行ってみることに。工事エリアの前後の岩肌が出ていて水溜りができているところで、雛たちが先週、飛び込みの練習をしていたのだ。
いた。
いちばん最後に生まれた5兄弟の末っ子である。先週は、お父さんにボラをもらっていた。今日はお母さんに甘えている。「ねーご飯欲しいだけど」
お母さん、わざとそっぽを向いている。「つーん」「ねーご飯ほしいんだけど」「つーん」「ねーご飯欲しいんだけど」。雛、なかなかしつこい。しつこくないと生きていけないのだ。
工事現場を迂回して、目の前にきたら2羽ともどこかにいってしまった。お母さん、ひなに餌をあげたのだろうか?
さらに下流に向かい、上流側を橋の上から見下ろす。
あ、スッポン。
とにかくこの川は立派なスッポンが多い。上流にもう1匹いた。
ここで再び上流へ戻る。
工事現場を抜けて、2つ上流の橋から、下流を眺める。
いた。
左岸を下って。このひなの目の前に。
ちょこちょこ飛んで位置を変える。
もっと近づくために右岸に写って動画を。すると、目の前にもう一羽のひなが!
上流の2羽とは別のコンビ。さっきお母さんに甘えていたのとも別。
やはり5羽の雛がいることが確かめられた。
2羽はそれぞれお互いを意識しながら、ちょこちょこ位置を変えて、餌取りの練習をはじめる。上流にいる2羽がもうすでに自分でどんどんエビをとっているのに比べると、こちらのほうが行動が幼く見える。この時期はオスメスがはっきりわからないのだけど、上流部の2羽が1番目と2番目、この子たちが3番目と4番目、あまったれの子が末っ子なんだろう。
このくらいの距離で活動する。
まだまだ餌取り、できてません。素振り、であります。
午後の仕事もあるので家に帰ろう。上流に向かってのぞいてみると。
なんとおとうさんががっつりコーチして2羽のヒナが餌取りの特訓をしているのでした。
まんなかにおとうさん。左右に長男と次男。
橋の袂につく。お父さんはどっかにいっちゃったけど、ひなの2羽は真面目に練習をしております。
日曜日だし、仕事が一段落したら、夕方、もう一度のぞいてみることにしよう。
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