見出し画像

「未来に一喜一憂する必要はない」


星のことを考えるのが好き。星が見えなくても考えるのが好き。「ここではないどこかへ」考え続ける、9ハウス・ステリウムのやなへいです。西洋占星術の「哲学」の場に異常なほどに星が集まっているという、無類の考えたがりなわけで…。

星読みも好きだけど、ドラマも好き。ドラマの世界にどっぷり浸かって、泣くのがたまらなく好きだ。


いま夢中なのは、「JIN-仁-」の再放送。


放送していた2009年と2011年当時は、毎週日曜を心待ちにし、午後9時前にお風呂に入って身を清め、テレビの前に正座で臨んで視聴していた。先週末から、再編集された特別編の放送が始まり、またも正座してテレビの前に臨む日々。

このドラマは、とある青年医師・南方仁が江戸時代末期にタイムスリップし、現代医療の知識を活かした医術で、人々の命を救っていく物語。

主人公の南方先生は、江戸での毎日は仮の世であり、いつか現代に戻れた時のことを第一に考え、あらゆる行動に迷い、突き進むことを躊躇していた。しかし、手術に臨んでいるときに迷いはなく、普段の弱々しい姿とは一線を画す。医療にかけるまっすぐな情熱と驚異の医術に江戸の人々は驚き、この人についていきたいと彼を慕い、守り、背中を押していく。一方の南方先生は、日々を生きる人々の姿に触れ、未来のことを案じてためらうより、いまを精一杯生き、目の前にいる人々の命を救うことを選択していく。


振り返れば、第2シリーズは、東日本大震災直後の放送だった。

「生とは? 死とは?」という疑問を突きつけられながら、たくさんのひとが見ていたに違いない。

そして今回。死への恐れが世界に漂う中での再放送。
ドラマを見ながら、ぐっときたセリフを書き出してみた。
(大学ノートと鉛筆を持ってドラマを見る謎のプレイ)


「人間は、ほっといてもいつか死ぬんじゃき」

「薬代が払えない。それが私の寿命なのでしょう」

「ちちんぷいぷい。御代(ごよ)の御宝(おんたから)」「ことばの麻酔です」

「死ぬはずだった誰かを生かすことは、生きるはずだった誰かを殺すことかもしれない」

「我が身のみを守り引きこもることが、生き延びる全てではありません」

「所詮、人間は精一杯生きることしかできない」

「脈打つ心を感じております。咲は生きております。」

「あなたの器はきっとそう大きくはないんでしょう。しかし、とても美しい。それがゆえに、周りの人間はあなたを助けたい、守りたいと思うんでしょう。」

「せんないことでありんすな。それが南方先生ですから」

「信じることにしたんです。だから、できました」

「どっちをとっても後悔が残るなら、運を天に任せるまでだ」

「私が解放されただけなんです。未来に一喜一憂する必要はない。これからは目の前のことを見て、ただ懸命に生きればいい。もっとずっと楽に生きられる」

「これからは己の足で、生きたいところへ行くでありんす」

「十年先、百年先を知ったところで、日は、一日一日進むだけじゃ」

「もう一度歩いてみます。思うより美しいはずだから、人生は」




刹那を生きる感じがたまらない。
何年か後に見たら、迫ってくることばが違うんだろうな。

来週末まで放送は続く…。


こちらも今、ハマってます!

美を感じると突然歌を詠む…
光源氏も、けっこう刹那を生きてる(笑)。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?