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プロフェッショナル、モッくん! 射手座30度の流儀

星のことを考えるのが好き。星が見えなくても考えるのが好き。「ここではないどこかへ」考え続ける、9ハウス・ステリウムのやなへいです。西洋占星術の「哲学」の場に異常なほどに星が集まっているという、無類の考えたがりなわけで…。


「プロフェッショナル〜仕事の流儀 本木雅弘スペシャル」を見た。そして考えた。


シブがき隊全盛期を生きたわたしにとって、彼はいつまでもシブがき隊の“モッくん”。ヤッくんより人気が出たのか、途中からセンターを任され、やりづらくはないだろうか…と心配しながら見ていたところ、間もなく解散。その後は役者に専念しているけれど、非常に寡作で、年1回程度の映画や大作ドラマにしか出ないイメージ。

西川美和監督の映画「永い言い訳」(2016年)で、ちょっと感じの悪い作家役を演じていたのだが、その役はモッくん本人に似て、“ねじれている”と言われていた。

ねじれた自意識ですね。西川監督の言葉を借りれば「自己愛の度合いは激しいのに、健全な範囲での自信に欠ける」という、変なバランスです。わたしもずっと表立った仕事をしているわりには、内面が小さかったり、散らかっていたりするんです。自分の弱さやもろさをうまく吐き出せずにいる男という意味で、似ていると思いました。


番組では、

あんなことや


こんなことも

紹介されていて。


彼の壮大なコンプレックスとの試行錯誤を改めて思い出した。



大河ドラマ「麒麟がくる」でのモッくんは、ワンシーンワンシーンへのこだわりが非常に強く、自らモニターを確認し、監督にリテイクを要望し、何度も何度も自分で自分にダメ出しをする。執着、執念、果てしない理想の追求。なんだかとても生きづらそうに見えてしまった(あくまでもわたしの主観だが)。


モッくんを評して

香川照之いわく
「欲望の距離が遠い」
「遠投でたぶん700メートルぐらい投げたいんですよ」

樹木希林いわく
「もっと楽に生きたら?」
「自分が疲れない?」
「自分で自分のどうしようもなさを他人に押し付けないでよ」

「悩んでいるのが好きなのよ」


気になりついでに、彼のホロスコープを読んでみた。


1965年12月21日 埼玉県桶川市生まれ
出生時刻不明

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射手座の太陽は、サビアン占星術で30度「The Pope 法王 」。思想を体現化した存在として、ひとびとに姿を晒していくのだそうだ。ちなみに片岡鶴太郎さんも同じ度数(思想の変化を晒してる)。

ここではないどこか、ずっと遠くの理想を追い求める射手座の最終地点は、罪や過ちも犯す生身の人間でしかないと悟りながらも、それでも神の教えを体現する究極の存在になろうと、悩みながら生きる姿を市井の人々に見せ続けること。

「法王」の太陽の真向かいには、双子座の木星(射手座の守護星)が。

「ストイックにやり抜きたい! 究極の芝居をしてやる!」
「いやでもさ〜、もっと気楽でよくない? そんな息苦しいほうが人としての理想に反するでしょ」
みたいに、絶えず押したり引いたりして、壮大な押し問答をしている感じ。

そして、射手座の水星の90度の方向から、魚座の土星が、大きな世界に身を投げ出すその時を待っている。

いつも悩んで考えていて、とてもこだわりが強いようだ。

緩まなくてはならないと監視する魚座の土星を、乙女座の天王星と冥王星が「完璧に壊れるぐらいに仕事をやり尽くせ」「ぶっこわれるくらいやって生まれ変われ」と引っ張ってる。


本木雅弘いわく

「プロフェッショナルとは、プロであることを疑い続けることなんじゃないですか」

まさに、射手座30度の流儀。


このめんどくささ、微妙に自分と重なる…。なかなかにしんどそうだけど、これをやるために生まれてきたとしたら、苦しいけれどすっごく充実しているんだと思う。


現場に迷惑をかけていそうな自分のこだわりに気がつき、「ホント、ごめん!」と、共演者に謝っていたモッくん。


共演の村田雄浩さんが、モッくんのこだわりを受け入れ優しくフォローする姿に大きな愛を感じた。そして主演の長谷川博己さんがノーコメントで飄々とした別空間を作っていたのが印象的だった(主演なのに! 笑)。

村田さんも長谷川さんも魚座のようだ。

魚座が表すのは大きな愛。

モッくん、魚座の長谷川博己さんや村田雄浩さんと、たくさんおしゃべりしたら新しい発見があるかも…!


本木雅弘の60代が楽しみだ。




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