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社内公募の面接対策

(Twitterはこちら → @yanagi_092)

前回記事のとおり、社内公募制度に応募し、書類選考が通過したので財務企画部の人事担当と面接をすることになりました。

ぼく「全力で面接に臨む!ダメなら損害サービス部門に残れという運命なのかもしれない。」


財務企画部との面接対策

以下記事のとおり、新人の頃から転職活動&面接の経験がありましたので、今回の社内公募において多少のアドバンテージはあったと思います。

そして、社内公募も転職の面接と同じで、「自分の言いたいこと」を一方的に言うのではなく、「面接官のニーズは何なのだろう」「面接官の懸念点は何だろう」等を重点的に考えました。これは、営業でも自動車保険の示談でも同じだと思うのですが、相手のニーズに仮説を立てて、そのニーズに『刺さる』アピール内容を事前に準備していくイメージです。

ありがちな失敗例としては、相手のニーズを考えずに、自分が主張したいポイントだけを投げつけて空回りすることです。これは、面接に限らずビジネス全般においても悪手だと思いますが、「相手の立場に立つ、相手の立場をイメージする」という感覚を持っていない人は、この悪手をやってしまいがちではないでしょうか。

ここで、面接官のニーズを探るうえでは、日本型終身雇用の構造を理解する必要があります。日本型終身雇用の会社において、各部署に配置できる定員数は決まっており、そこに人事部が人員を振り分けていくことになりますが、配置された社員に休職等の問題が発生した場合は概ね以下のような状況になります。

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このように、定員枠が決まっている日本型終身雇用の会社において、欠員補充は簡単ではありません。とはいえ、配属をした人事部にも責任があるので、人事部も前向きに欠員補充を検討せざるを得ないとはいえ、補充されるまでA部署は少ない人員で仕事を回す必要があります。

以下記事の「終身雇用を享受するためのコスト(労働者の負担)」に記載したのですが、日本型終身雇用の会社は10人でする仕事を8人で回しているような状況です。

このような状況で、更に1名の欠員になるとどうでしょうか。10人で回す仕事を7人で回す必要があり、部署の崩壊につながりかねません。したがって、各部署にとって、欠員を出すことは本当に恐ろしいことなのです。

そして、社内公募で人員を採用する部署においては、更にこのリスクが高まります。

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このように、社内公募によって各部署が主体的に人員を選ぶリスクとして、仮に採用した人員がダメになった場合、人事部に対して強く交渉できず、部署崩壊につながる大きなリスクを抱えることになります。

では、採用した人員が休職になってしまう要因は何でしょうか。私は、「知識量」と「ストレス耐性」ではないかと考えました。

●知識量:
コーポレート部門においては、ファイナンス等の知識が前提になるので、この前提が無いと各種打合せに着いていくことができず、次第にやる気を無くして休職に陥ってしまうケースもあります。しかし、私は公認会計士試験に落ち続け、ようやく日商簿記1級に受かった程度のショボイ状況だったものの、ベースの知識としては十分でした。
●ストレス耐性:
全国でもワースト5に入る厳しい部署である、姫路損害サービス課で新人の頃から5年勤め上げた実績があり、最初は知識が追い付かなくても、ど根性でキャッチアップできる忍耐力はあります。更に、ファイナンスの前提知識もあるので、他の人に比べてキャッチアップ期間も短いことが想定され、係るストレスも少ないと考えました。

このように、「先方のニーズ」に仮説を立てて、その仮説に対しては上記2本の柱が刺さるのではないかと考え、それぞれの柱に対する具体的なエピソードを準備することにしました。

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財務企画部との面接

いよいよ財務企画部との面接日になりました。当初の想定どおり、「最初から全ての知識を持っていなくて良いけど、キャッチアップできるか。その間は辛いと思うけど、耐えられるか。」という点を重点的に聞かれました。

事前に考え抜いた仮説も当たっており、ストライクを投げ続けることができました。そして、先方の不安も解消できた雰囲気になったので、後は自分が言いたいことで波状攻撃を行い、面接は終了しました。

一方で、私は頭の中で回転させた内容を、だだだだだっと高速でマシンガントークをするクセがあるので、「ちょっと、オラオラ話しすぎたかな・・・」という懸念もあったのですが、手応えとしては完璧に近いものがあり、「これでダメなら仕方がない、後悔は無い」と思いました。

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異動内示の前日

そして、異動内示の前日に上司から連絡がありました。

上司「(メール)明日、話があるので15D会議室で9:00から時間をください」
ぼく「異動内示だな・・・。社内公募がOKだったのか、それとも社内公募はNGで損サ現場への異動か? いずれにせよ、今年は異動か・・・」

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(続く)

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