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暇潰し日記

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#映画

潮時とは

突然やってくるエンディングは一瞬戸惑うけれど、いつまでも焼き付く。それを引き受ける役者の素晴らしさときたら、見る者の人生観を変えてしまう程だ。河内山宗俊や人情紙風船で魅せるその日暮らしの男達が粋に死んでいく。戦前のザラついた映像が、記憶の中ではクリアになってずっと残るのだ。

祇園囃子

祇園囃子、は、人の優しさ、許すと言うことが自然に美しく流れていく。いい音楽を、ゆっくり一時間半聴いた、そんな気持ちだった。途中で寝てしまっても構わない。そんな贅沢な、まるでお能を観る様な気持ちで居られる、日本のクラッシックだと思う。

雨月物語

京マチ子の仕舞いがとても印象的で、日本独特の幽玄が感じられる。すっかり外国に毒されたが、忘れてはならない美しい日本がある。きっとまた何度か観るだろう映画だ。