潮時とは

突然やってくるエンディングは一瞬戸惑うけれど、いつまでも焼き付く。それを引き受ける役者の素晴らしさときたら、見る者の人生観を変えてしまう程だ。河内山宗俊や人情紙風船で魅せるその日暮らしの男達が粋に死んでいく。戦前のザラついた映像が、記憶の中ではクリアになってずっと残るのだ。

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