仕組み・動作が見てわかる図解入門 TCP/IP②まとめ

物理層の話。

有線LAN(IEEE802.3)

いわゆるイーサネット。表示名は「〇〇(伝送速度、10GBとか) BASE-△△(使用する伝送媒体やレーザーの種類、T・S・L・Cのどれか)」(プロトコルの概要)で使用される。
プロトコルはたくさんあるが、2種類のケーブルで概ね分類できる(銅製のツイストペアケーブルとガラス製の光ファイバーケーブル)
ツイストペアケーブルはシールド(UTP or STP)、コネクタのピンアサイン(ストレートケーブル or クロスケーブル)、カテゴリ(大きいほど、伝送速度が速いプロトコルに対応できる)の3種類で分類できる。
光ファイバーケーブルはコア(屈折率が高いガラス)、とクラッド(屈折率が低いガラス)の2層構造。光をコアの中に閉じ込めて「モード(光の伝送路)」を作る。ケーブル(マルチモード or シングルモード)、コネクタ(SC, LC, MPO)で分類できる。
半二重通信と全二重通信:前者が送受信の都度通信方向を切り替えるのに対し(片側交互通行)、後者は送受信の経路が分かれている(二車線)。現代のイーサネットの基本は後者。半二重通信で衝突が起きた場合、一定時間待った後に再送する(CSMA/CD)。
オートネゴシエーション:物理ポートで使用するプロトコルや通信方式を自動で識別する機能。設定する場合、隣接する機器の両方で設定する必要がある(設定し忘れると、仕様により自動で半二重通信が設定されてしまい、通信が遅くなる)。

無線LAN(IEEE802.11)

2.4GHz:13チャネルに分割して使用。波長に重なりがあるため同時で3チャネルしか使えない。障害物に強いが、日常の製品(電子レンジとか)と電波干渉が起こることがある。
5GHz:W52, W53, W56の3つの周波数帯域で構成。全19チャネルあり、全てを同時に使える。障害物に弱く、屋外での使用に制限がある。
一次変調でデータを電波として送れるようにし、二次変調で周りのノイズに強くなるように変調してデータを送る。通信方式は半二重通信で、送受信間で衝突を避けながら通信する(CSMA/CA)。送る前に他の端末が電波を使っていないか確認する。
高速化:ショートガードインターバル、チャネルボンディング、MIMO、ビームフォーミング
その他の無線プロトコル:Bluetooth、Zigbee

2日続いた。


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