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【遠出ミュージアム14】MOA美術館(静岡)

岡本太郎氏の本で、尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」のことが丸々1章書かれていて興味が湧き、本物が見たくて調べると熱海のMOA美術館所蔵とのこと。通常は梅の時期に飾ることが多いが、今年は企画展のため夏にも公開されるという。もうこれはタイミング的に行くしかない。

最近また盛り上がりを見せている熱海は、都内からは近いような遠いような不思議な存在。自然を求めて一泊の旅となると、どうしても同じ半島の伊豆に行きがちで熱海ストップはなかなかない。でも逆に考えれば、交通の便が良いので日帰り旅にもってこいだったと今まで気づかなかった。

この美術館、かなりの標高の場所にある。徒歩だと相当時間がかかりそうだけどシャトルバスだと駅から5分くらい。バスを降りてから、さらに長い長いエスカレーターで登って行く。途中からは、屋外のヘンリー・ムーアの彫刻のあるムアスクエアと熱海の湾が見渡せる絶景のスポットを通る外階段もあり、入り口へは2つアプローチの仕方がある。(帰りの方が階段が降りなので楽ですが)

2017年に杉本博司さんが設計に加わって内部のリニューアルが行われたそうです。ロビー入った瞬間、床の色なのかな、階段の作りなのか、なぜかパリ市立近代美術館のことを急に思い出した。以前を知らないので比較はできませんが、高さも幅もあり、空間が広いので人がいてもぎゅうぎゅうになる感じがないところなどもそう思わせる要素にあったのかも。

さて、お目当の作品は、太郎氏の解説を読んでいたのでよりおもしろく見れたように思います。デザイン的なのに情緒さもありっていうのが自分の中の印象。本物を間近で見れて幸せです。びじゅチューンとの連動企画だったので、有名作品たちが子どもにも大人にもわかりやすいよう楽しく展示がされていました。

美術館自体には、秀吉の金の茶室の再現だったり尾形光琳のお屋敷の再現だったりと、普通とは違った切り口の建物や制作物がたくさんあって面白かったです。やっぱり空間はとても大事だなあ。

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