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ミスリードのコツが一瞬わかった


彼は電話でよく「ロト6で6億当たったら仕事はシャッとやめてやるわ~」と言っていて、私は「ふ~んそう。いいね~」くらいで返したり聞いたりしていた。

「ロトの会員になってて、メールで通知くるんよね~」とも言う。
ふーんそう。


そんなある日。
彼からLINEで「きた」と通知がきた。

えっ!?ろと?
うそ?ほんと!?

スマホをタップしてLINEを開くと、メッセージは2通。
画像と「きた」のメッセージ。


画像は、ゲームアプリ「はなまる日和」の新キャラ「中華帽子の邪エナガさん」がお部屋にきた画像だった。
あ、あ~たしかにエナガさんがきたね。

私と彼は、このゲームにハマっていて、毎日のように「◯◯が来たよ!」「アップデートで新しい料理追加されたね」と報告しあっていた。


脱力。
でも、ほんとに一瞬ロト6かと勘違いしちゃった。

脱力とともに、なんとなく物語の伏線の回収やミスリードのコツがわかった気がした。
登場人物に、未来を予想させる発言や行動をさせること。
そして、その予想を裏切ること。
オチは、全く新しく作るのではなく、普段からしている行動に繋がっていること。

普段からしていることと、読者の予想は離れているほど驚きは大きいだろう。


あと、自分がまったく「ふーんそう」で流してなくて、結構期待しちゃってることに気がついたのでした。
強欲~。笑

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