ゴルフって何がそんなに楽しいんですか?
iyamori(スナックでバイト編)
「ゴルフって何がそんなに楽しいんですか?」
「、、、、」
「、、、、」
「や、、あ、スミマセン、、(ききかたまちがえたかな?)」
***
横浜の、yamoが週1でアルバイトをさせてもらっているヒマなスナックの店内。
その夜は、ママの同級生さんで、ママの古い常連客であるコッパさんしか来客が無かった。
ママが肺がんの治療のために入院してしまい、その間、お店は金曜日と土曜日だけの営業として、ママの代わりにご主人のマスターが出ることになった。
そして、金曜日はマスターとママの息子さんのお嫁さんが出て、土曜日はyamoが出る。
***
土曜のyamo担当の夜。
オープンしてから1時間くらい経った頃。
コッパさん来店して50分程度経った頃。
「そうだ、yamoよお〜、来週とその次の土曜は俺来れないぜえ、、」
「ああ、、はい、残念です。承知しました。また来れる時に」
「ああ、ごめんな」
「いえ、、だいじょうです(ぜんぜんぜんぜん)」
「なんか今月もゴルフ行くんだって?」(マスター)
「ん?ああそうそう、、行くよ」
「ゴルフ場どこ?」
「どこだったかなあ?ランチも出ないような安いとこだった気がする」
「いくら?」
「10000円でお釣りが来る金額だった気がする、、」
「安いな」
「だってなんにも無いとこだぜ?」
「昼はじゃあどうすんの?」
「さあ??どうするんだろう?何か買って持ち込むのかな」
yamoはとりあえずマスターがゴルフの話しを始めると黙る。
てか、自分が分からない話しには当然だが入れない。
ただ、フと思って質問を挟んだ。
ホントに何も意図していなかった。
思い付き。
なんなら後悔している。
ちょっと口が滑った。
「ゴルフって何がそんなに楽しいんですか?」
yamoを凝視して今度は2人が黙っちゃった。
アレ?ってなった。
質問の何かを間違えたのかもと思った。
タイミングとか聞き方とか言葉のチョイスとか?
「、、あ、、えっと、すみません、、yamoがもしゴルフをちょっとやってみようかな〜と思った場合、何から始めるべきかな〜とちょっと思ったんです」
「、、、、」
「、、、、」
「や、いいんですいいんです大丈夫ですスミマセン(なによ?なにがダメなのよ?)」
「お金かかるよ。タダじゃないよ」(マスター)
「、、、、」(コッパさん)
この返答に、yamoはやっぱりマスターはちょっと意地悪だとまた思った。
タダじゃないよと言った後で、コースを回るためには必ず数万円払う必要が有って、ゴルフ場に入るにはドレスコードが有るってことと、施設使用料(飲食、お風呂、サウナなど)もそこに乗っかってくると、声をそれこそ大にしてyamoに説明した。
そんなお金有るの?払えるの?と確認されているように聞こえた。
わああってるよっ!!と思っていた。
安いスポーツじゃないのねハイハイそんなことは分かっているのだよ。。。
当たり前だろ。。。
女をムダにみじめにさせるんじゃないよと思っていた。
あんたちょっとそういうところ有るよ。。と、思っていた。
「や、ですよねですよね。。。
でもでも、、yamoはね、いきなりコースに出たいなんて思ってないんですよ。
まだゴルフの何がそんなに面白いのかどうかも分からないので、まずはそこに興味が有っただけです。ここに居ると、ゴルフの話しはよく聞くので。。。えへへ😅」
「だってルールだって知らないでしょ?」
だあ〜かあ〜らああ〜〜😖💢 ってなったww
とは言え気を取り直して、
「、、じゃあ例えばですけど、、ルールから学ぶべきですか?座学ですか?
今日のこの瞬間、全くゴルフのゴの字すら知らないし、お金もあまりかけられないyamoが、アレ?ゴルフちょっと楽しそうだぞ?と思ったとしてですよ?
何をするとよりゴルフが楽しくなりますか?
体は柔らかい方が良いからこういうストレッチを!とか、
足を鍛えておいた方が良いよとか、、ホラ、ゴルフって結構歩くスポーツなんですよね?
全くの初心者🔰にゴルフが楽しくなるためにまず始めるべき何か、無いですか?
例えば、打ちっぱなしって何ですか?アレも入るのにドレスコードが有るんですか?」
はああ??という、本当にこれはyamoの穿った見方だが、「怪訝な面持ちのマスター」に見えた。なんだよその顔。マジムカつくわ。
しかしここに来てコッパさんが超絶楽しそうに話しに加わってきた。
「ハイハイハイハイ!!いいじゃんyamo👍👍」
「コッパさん、何かアドバイス有りますか」
「俺が連れてってやる👍」
「ひ、、え、、、、や、、それは、、あ!!コースですか?(そうだったらスゴイ👍)」
「練習場ってのが有るの👍まずは練習場に連れて行く👍」
「へえええ〜〜練習場ですか(ちょっと興味は有るが、コッパ様とは外では会いたくない)」
「そうだそうだ!そうしよう。その前にどっか食事にも行こう!」
「あ、、や、、それは大丈夫です」
「いいんだよ遠慮すんなって👍👍」
ヤバい展開になった。遠慮じゃない。
これはマスターが意地悪に感じるということよりも厄介な事態だ。
yamoはこのコッパさんの「外で食事をしよう!」という誘いをこれまでも何度か断っている。コッパさんは断っても断ってもまた隙を見て誘ってくる。
最終的にママに言って、「yamoちゃんに会いたいなら店で」を念押ししてもらっている。それ以来、ママが居る時にはだから誘ってこなくなっていた。
なんとかも喉元過ぎればってやつだ。やれやれ😥
ヤバい。
非常に断りずらい。
マスターは「行ってこいよ」と言う。オイ!と思う。
入院中のママに、ママ〜〜と泣きたい気持ち😭
更に断りずらい。
や、でもこれから夏に向けて暑くなりますし、涼しくなってからにしましょうよとかと苦しい言い訳で逃げようと試みたが失敗した。
コッパさんは、「これが無きゃとか、これさえ有ればとかって言い訳してやらない奴は成長なんかしないんだよ」なんて、最もらしいことを言ってyamoと出かける気満々だ。マジで参った😰
や、でも待て。
でも、モノは考えようなのだ。
ゴルフか⛳️と、改めて思っていた。
🏌️♀️やってみたいなと思っていた。
何でも始めてみないと楽しいかどうかなんて分からないじゃないか。
マスターに「yamoが出来るとこ」を見せたい気もしてきたし。知らんけどww
コースに連れて行きたい!って思わせたい。
ゴルフがなんぼのもんじゃい💪😤
なあ〜〜んてね。
とりあえず、コッパさんに連れて行かれる練習場がどんな場所なのかはさて置き、yamoはyamoで Google先生で「最初の一歩」という、自宅の近所のゴルフ教室を予約してみた。yamoみたいなゴルフのゴの字も知らない素人向けの教室らしい。
yamoの暮らす横浜市青葉区という場所は、室内ゴルフ場も含めて、練習場がとても多いのだとこの度知った。
施設の規模やシステムやサービス、料金体系も様々だ。
本当に言葉の通り、『最初の一歩』だな。
スポーツなんて全く興味も無かったyamoが、よりによってゴルフ🏌️♀️か。
悪くない。
展開として面白い。
見てろよマスター🏌️♀️🏌️♀️🏌️♀️
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