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人の成功・活躍を心から喜べない自分を嫌いになる前に試したい、 3つの処方箋。

人の成功を心から喜べない。
応援したい人を応援できない。

そんな時、ありませんか?

僕には、時々そういうひねくれた時期があって、その時期を抜けて初めて自分がそういう状態になっていたことに気づきます。途端に恥ずかしくなり、多大なる後悔とご迷惑をおかけした方々への申し訳なさがこみ上げてきます。

1年中、いつでもそんなひねくれてるわけじゃないのだけど、そういう穴にはまってしまう時期が定期的にやってくる。最近、今挑戦してることの活路が少しずつ見えてくるまでは、だいぶひねくれてしまっていた気がします。


そんなひねくれマンになってしまう時期の共通点や法則がだいぶ分かってきたので、自戒の念を込めて書き留めてみます。

もしも人の成功を心から喜べない自分、応援したい人を応援できない自分を嫌いになりそうな人がいれば、勝手ながら主観でまとめさせていただいた “3つの処方箋” を試してみてください。


なぜ、応援したい人を応援できないのか。

僕は、大変欲深く、我慢が苦手です。

欲しいと思ったものは、欲しい。
やりたいと思ったことは、やりたい。

欲の深さが開花したきっかけは、東日本大震災。地元でめちゃ怖い思いをして「生き残った…」と思った時から、後悔ない人生にしたいと思うようになりました。その結果、大学進学以降は少しでも興味を持ったことにはトライするようになり、その一方で何かを我慢するということを忘れていたような気がします。

この欲の深さは自分自身にもよく向けられ、なりたい姿や目指す在り方を想像すればするほど自分に多くのことを求めがち。あんな風になりたい、こんな風になりたい、と。その結果、理想がとても高くなり、それを実現したいと願うほどに今の自分との差分しか目に入らず、常に減点法で自分を見てしまうように…。

さらに、「自分はまだまだだ…」と言い聞かせ、セミナーに参加したりSNSに流れてくる記事や本を読んだりして、ひたすら自分に何かを足そうとする。こうしたなかで、僕が陥りがちな落とし穴は「他者との比較」

「あの人はすごいな。この人もすごいな。自分も早くこんな人になりたいな。そのためには、あれもできるようになって、これも身につけて…」

そうやって、ずっと妄想を繰り返すようになると危険。まず、次第に視野が狭くなり、自分のことばかり考えるようになる。そして、自分の至らぬ点を見つけては落ち込む。業界の諸先輩方や同世代で活躍する人たちを見ては焦る。

こういう時期によくあるのが、身近な同僚の成果を素直に喜べないとか、本当は応援したい人の頑張ってる姿を直視できないとか。

矢印が理想や未来、他者に向いてしまっている時は、不安に思う必要のないことを不安に思い、焦る必要のないことに焦りだす傾向にあるように思います。自分がこのような状態なものだから、取り組んでいることはうまくいかないし、他者との関係も悪くなることが多い。


処方箋① いま、自分がすべきことに集中する。

そうなった時の僕なりの処方箋が3つあります。

まずは、前章で触れたような状態 ––不安や焦りから自分と他者に対して好戦的になる状態–– からニュートラルな状態に整えることが必要だと思います。そのための1つ目の対処法が、納得感を持って、いま自分がすべきだと思えることに集中すること。

僕の場合、ここでよく陥りがちな落とし穴が「SNS」です。SNSを見すぎると、自分の欲を刺激されるような情報や不安を煽られるような情報が目に入ってきて、無意識のうちにそれらを大量に取り入れてしまう。そうすると、自然と自分と他者に対して好戦的になる状態になっていってしまうことがよくあります。

こうした落とし穴にはまらず、納得感を持って、いま自分がすべきだと思えることに気づくためには、まずは外部からの情報を一定量に制限することが必要かなと思います。意識して、SNSアプリを開く頻度を減らすなど。気軽に見れて、新しい情報がリアルタイムに手に入るツイッターは使い方に注意しなければと思っています。


取り入れる情報量を制限することで、他者や未来ではなく、いまの自分の前に置かれた問題に目が向きやすくなる。それは、顧客との間の問題かもしれないし、同僚との間の問題かもしれない。はたまた、自分自身の仕事の姿勢ややり方かもしれない。その問題に気づき、一つひとつ解決していくことでしか、自分を前に進めることはできないのかなと思います。

とは言うものの、気づけない時は本当に気づけないものだなと反省しています。本当に大事にすべきものに。


処方箋② すでにある喜びや幸せに気づく。

2つ目の対処法が上の見出しの通りなのですが、僕はこれがめちゃめちゃ苦手で、下手です。

特に、これまでに触れてきた欲深く足し算を続けるモードに入ってしまっている時は、視野が狭く、比較視点で他者や未来に目を向けてしまっているので、本当に気づけない。いまの自分や周りにあるものやそのありがたみ、幸せに。

例えばめちゃ心を許した人にほど口数が減ってしまったり雑な返事をしてしまったりする傾向があるんですが、これはまさに今あるものや当たり前のありがたみをわかっていないことの表れなのかなと自分では思っています。

そんなひねくれた僕でも、最近当たり前のありがたみに気づく瞬間がありました。

それは、ある本を読んでいた時のことです。その一節には、こう書いてありました。(※タイトルを忘れてしまいました…。)

「今の自分の仕事や生活が実現するために存在しているモノや繋がりを書き出してみてください」

なんとなく書き始めてみると、ハッとしました。こんなにも多くの人と繋がりの中に今の自分の当たり前に過ごす毎日はあるのか、と。そして、今の自分が大事にすべきことも気づけたような気がしました。

お時間があれば、ぜひ試してみてください!

僕の場合は、あんなに「足りない!」「自分なんて…」と思っていた焦りや不安が、ただの妄想、一人遊びだったんだなということに気づき、心が軽くなりました。(それまでの行動への後悔にひきづられないように注意です。)


処方箋③ 人にしてほしいことを、自分がする。

最後の処方箋が、こちらです。

これもまためちゃ苦手分野なのですが、見出しにあるのが言葉は僕が幼い頃から母に言われてきた教えです。耳にタコができるくらいに。それでも、なかなか実践できずにいました。

改めてこの大切さに気付かされた出来事が幾つかあるのですが、その一つに今勤めるオンリーストーリーという会社のプロジェクト「(※)Family story」で家族にご飯をご馳走した時のことがあります。

(※)Family story
…ベストベンチャー100選出を記念して、「日頃支えてもらっている家族へ感謝の気持ちを伝えるために使ってね」と会社から支給された手当てがあり、その手当てを通して体感したことと家族との思い出を写真などで集めたプロジェクト。

お恥ずかしながら、自分のことだけでいっぱいいっぱいな時期は、こうした機会がないと家族にご飯をご馳走するなんて思いつきもしなかったと思います。実際には、一緒にご飯を囲んでいる時、「ありがとう。ご馳走さま。」と言われた時、心がじんわり温かくなったのを覚えています。

それから少しずつ、周りにある幸せや喜び、ありがたみに目を向けられるようになると、また改めて『いかに自分が欲深く、(※)足るを知らなかったか』が身にしみてわかりました。

(※)足るを知る
…「知足者富」(足るを知る者は富む)
満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも精神的には豊かで、幸福であるということ。
『足るを知る者は富む - 故事ことわざ辞典』

それからは、自分なりに少しずつ振る舞いや習慣を変えて過ごしてみようと思い、小さなトライを続けています。

まだ大きく変えられたことはないかもしれないですが、少しずつ自分の中では少しずつ前向きに考えられるようになったり周りと仕事することが楽しくなったり、変化を感じています。

「人にしてほしいことがあるなら、あなたが先にしてあげなさい。」

小さな頃に言われて育ったこの言葉も、最近になってまた少し腑に落ちたような気がします。


最後に

僕は、昨年から社会復帰して、「なりたい自分から比べたらまだまだだ」と自分に言い聞かせながら遅くまで働き、担当する事業『OURSTORY』とその顧客、自分を最優先に考えて過ごしていた時期がありました。

今振り返ると、その時期があったから手にできたサービスの成長や体験できたこと、自分の成長がありました。その一方で、失ったものもありました。

一度フラットにこれまでと今を振り返ってみると、わからなくなります。その時のその選択や行動は正しかったのか。本当は、顧客や事業、自分のことよりもメンバーや周りの人を大事にしていた方がよかったんじゃないか、と。失ってみて初めて気付いた大切なことがたくさんありました。

そういう時に思い出すのは、僕が勤める会社の合言葉です。

「強さと良さを兼ね備えた “つよ・いい(強・良)会社”になろう。」

片方だけ、どっちにしようかなと迷うのではなく、両方大切にする方法を考える。


メンバー、顧客、事業、友達、家族 …。
自分の中で勝手にどれかを犠牲にしてどこかを目指すようなことはやめて、どれも大事にできるような器になれるように行動と習慣を変え、ひねくれていた分のマイナスを取り返していきたいなと思っています。

加えて、自分を客観的に見た時、置かれた状況や心境で振る舞いや行動が変わってしまうということがわかっていれば、周りの人の言動や行動もまたその時に置かれた状況や心境によるものがあり、他者との関係の中で起こるいろんなことを受け止められるようにもなれるなと思いました。


もしも人の成功を心から喜べない自分、応援したい人を応援できない自分を嫌いになりそうな人がいれば、よければ勝手ながら主観でまとめさせていただいた “3つの処方箋” を試してみてください。



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