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【映画感想文。】自殺サークル

⚠︎︎映画の個人的な感想を書き綴っている記事です⚠︎︎
ネタバレ厳禁な方は回れ右!
解説を求めている方も回れ右!
シナリオ知りたい方も回れ右!
こんな感想の人もいるんだなと
生暖かい目で見守っていただける方は
このままお進みくださいませ。

観た人の頭を『?』で埋め尽くす作品
自殺サークル。

私もなんとも言えないもやもやに覆い尽くされたので
いろんな人の考察を読み漁ってたどり着いたのは
正解がない映画。
じっくりと考え込みたい方に
おすすめの映画だなと思います。

とはいえ、痛々しい描写が多いので
ある程度のスプラッター耐性がないと
きついかもしれないです。
人皮ミルフィーユは想像したら
さすがにゾッとしたし絶対に臭い!!!
あんなの入ってる鞄放り投げられてたら
当たり前に異臭騒ぎだろ!笑

さて、劇中に何度も出てきた
「貴方は貴方の関係者ですか?」
聞けば聞くほど頭がバグってくる台詞。
そして1番印象に残っている台詞。

私が私の関係者かどうか。

私が私の関係者=私の出来事を自分のこと
として捉えているということ。
いわゆる自分軸だろうか?
自分の感情に耳を傾けて
自分が思うように自分のために生きている。
ということだろうか。

私が私の関係者ではない=私自身の出来事すら他人事
自分自身のことすら他人軸ということ?
自分自身のことすら他人軸、
周りの人(他人)の意見・感情に流されてないか?

という問いかけかと思いました。

わかりやすい描写だったのが
学生の一斉屋上飛び降り自殺の描写。
1人が「飛び降りまーす!」と言い始めたら
次から次へと私も!と同調し
一斉に飛び降りるシーン。

みんながするから私もする!
日本人あるあるだなあと思う私も日本人。

誰かの悪口になった際
同調しなければ次は自分が標的になるかも…
とか
ちょっと人とは違う趣味は隠さないと浮く…
(私が学生の時はオタク文化がそれでした。)
とか。

それじゃあ、
誰かが死ぬと言ったら貴方も一緒に死にますか?
誰かがここで死ねと言ったら従いますか?
そう問い続ける作品だなと感じました。

それに加えて
終盤でミツコが
彼氏の亡くなった場所で横たわるシーン。

同調ではなく『共感』をした上で
自分自身がどうしたいか、
自分の意思にしっかりと耳を傾けて
選択した姿が描かれていたのではないかと思う。

なぜあんなにも見終えた後にもやもやしたのか
それは自分自身へ私は私の関係者なのか
問わざるを得ない映画だったからではないか
と思いました。

同調と共感、どちらが正しいのか
正解はない。
自分軸と他人軸、どちらが正しいのか
正解はない。
正解はないし
きっとそれは時と場合によると私は思う。

ただ正解はないからこそ
時と場合によるからこそ
自分に問い続けなければならないと
考えさせられる作品でした。

『貴方は貴方の関係者ですか?』

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