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就職活動99社落ちたけど…社会人やってます。大丈夫です。①

4月になり新入社員になった方おめでとうございます。だが…その反面就職活動に惨敗した人もいると思います。私がそうだったように…

いやーあの頃は本当に辛かった。辛いですよねー本当。わかります。
映画「何者」も就職活動のお話でしたが、映画を見ていても実際はもっと残酷だったなと思います。なんせ私は99社落ちました。就職活動超・苦手でした。

「自分はダメな人間なんだ」と突きつけられた感じがして。しかも99社のうち、最終面接まで行ったのはたった2社。ひょえー全然ダメダメです。

おしくもない…完全に惨敗。
大学4年の8月になっても決まりませんでした。友達はどんどん内定をもらい、決まってないのは私だけ…。サボってたわけでもなく、ちゃんと大学3年生から活動してこの結果。言い訳のしようも、慰めの言葉もありません。面接の練習も友人や学生課の人としましたし、エントリーシートの講習も受けてた。何百社が集まる幕張メッセの会社説明会みたいなやつも何度か参加しました。つらー。

99社落ち続け…募集は来年度の募集になった頃...私はコンビニで「Being」という雑誌の中途採用求人版を購入し、そこからまた就職活動をしました。苦肉の策。
中途採用という事で何故か大学4年という事を言わずに挑むという謎の行動に出たのです。あ、確かすぐに働けるもしくは2,3ヶ月後から募集とのことだったので、大学生だと落ちると思ったのかなー。と。。。

今考えると謎の行動。そこで就職活動を再開したのですが、今までと違い、希望者が何百人といたのに、急に2,30人しか集まらない。15人くらいのところもあったな。リクルートスーツを着ている人も少なかった。

そしていよいよ面接。そこでも私は「はい、御社に希望した理由は…」と話しだした時、面接官の方は失笑し「いやいや、自分の言葉でいいよ!普通に話して大丈夫!」と言われました。

面接官①「ここ(私の地元)って@@が有名な所だよね?」

私「あ、そうなんですか?すみません分からないです」

面接官①「おれ、昔そこのキャバクラでぼったくられたてさー」

面接官②「まじで?俺も!(爆笑)@@@って店なんだけど」

面接官③「@@@!知ってる!俺も行ったわ!」

と3人の面接官は話が盛り上がり、なんとも楽しそう。「あ、ごめんごめん、こっちで話もりあがっちゃった。で、そこで育ったと…今も実家に住んでるの?」みたいな感じで話は進み、今までの面接とまるで違い目を丸くしました。

その後も
面接官①「では、長所はどこですか?」
これ、1番苦手な質問だったんです。
長所なんて1個もねーよ!だからこんだけ落ちてるんだろ。と思いほんとに苦痛。

大学で教わった長所=短所説
「何事にも全力で挑むことが長所です。しかし...あまりに集中しすぎて周りが見えなくなることがあります、そこは短所でもあると思うので日頃から気をつけています。御社に入りましたら、自分は結果が出ないと満足しない性格なので過程ももちろん大切ですが、結果を出したいと思います。」
的なやつ。

苦手だーーーーー反吐が出るーーー
(ちなみに今でもこういうの苦手です)

長所をいいつつ短所も自ら発言し、更には会社にアピールもするという高等テクニック。
もあるが...そんなん到底出来るはずもなく私は
「長所はありません。というか分かりません」
と答えた。
面接官の人は「ないのかよ!(笑)」
あぁ。ついに就活の絶対NGワード禁断の言葉「わかりません」を使ってしまった。と思った。すると

面接官「じゃあ俺は君がどんな性格かをどう知ればいい??一緒に働きたいなーとか思わないと採用も出来ないし...んー君がどんな子なのか知りたいだけなんだけどな...」
と言われ、困らせてしまった。
面接が上手くできないとかではなく、単純にこの人を困らせてしまった...と思った。

面接官②「あ、じゃあ部活何部だった?」

面接官①「バイトはどんな事してたの?」

私「マクドナルドと駅前でスーパーのレジ打ちを5年やってました。」

面接官①「てことは、俺がぼったくられた店の酒とかもそこで買ってたんじゃない?!」

私「あの...お客さんで蝶ネクタイしてた人がいで、毎日の柿ピーやチョコを買っていくんです。300円位のを3000円で店で出すんだよ!って言ってる方がいました」

面接官①「それ絶対キャバクラのボーイだよ」
面接官②「ぼったくられてたの俺らだから!」

と、なり面接官たちが笑った。

面接官①「でもバイトも、掛け持ちしたり、5年も続くなんて君が真面目なのは分かった」
と言い、それからも可愛もない会話をし終了。

帰る時、そうか、面接ってこういう事なのか?と思った。初対面で限られた時間に相手知りたがってたのか...と。私は自分がただの中二病で長所を言えなかっただけなんだ。もっと長所ではなが、こういう人ですというのを言わなきゃいけなかったのだと反省した。
(基本的なことなんですが本当に分からなかったのです。馬鹿すぎる...。)

後日会社に呼ばれたのは3人だった。

社長と先日の面接官3人がいた。
そして
社長「一緒に働きたいと思って今日は来てもらいました。面接官①が選んだのは@@(私)。面接官②は@@、面接官③は@@。君たちは採用ね!
お前たちが選んだのだから責任もって育てろよ!わかったか?
面接官「はい。」
社長「では、以上」
と言われ、私は初めての内定を貰ったのだった。

つづく


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