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星屑闇子
2021年2月23日 01:46
それより以前のことはいいとして、気づくとある時「私」は「小鳥」で、あるお城の鳥籠に暮らしていた。そのお城には、魔女とお姫様が住んでいて、2人は小鳥の囀りをたいそう気に召し歌をせがんだ。小鳥もはじめは悪い気もせず応じた。魔女とお姫様は、小鳥に歌わせ、人を集めて見せびらかした。はじめは城の中の者たちに、やがて街、国、世界へとその範囲は広がっていた。小鳥は次第に声が枯れ、歌うこ