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与える人、調整する人、奪う人

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます。
障がい者雇用の現場に15年働いている経験からこの記事を書いています。
今回はGive and Takeについて書いていきたいと思います。よかったら、スキ、フォロー、コメントなどしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします。

1.Giver(ギバー、与える人)

障害者雇用の世界に長くいる私ですが、障害を持たれてる人は圧倒的にギバーが多いです。世の中で成功してる人はギバーが多いのですが、社会的に成功しない人にもギバーが多いのは事実です。とくに精神や発達障害の方に顕著に多いです。自分がめちゃくちゃ苦労しているから、できれば同じ苦労はしてほしくないと願う方がおおいのではないでしょうか。ですが私はあまり良い傾向にあるとは思っていません。自分の衣食住をなげうってでも人に与えようという方も少ないからです。

2.Taker(奪う人、調整する人)

農協、労働局、外資系といろんな社会風土で働いてきた私ですが、個人としてギバーであっても法人としてはテイカーであるというところがほとんどです。個人としては平気で人の手柄を奪う人。人に雑用を押し付けたがる人。こういう方はテイカーです。あまりお友達になりたくないタイプですがこういう方はさほど危険ではありません。がちのテイカー、ものによってはサイコパスと呼ばれるタイプの方は優しいし与えてくれるテイカーです。与えてるならテイカーじゃないじゃんと思われるかもしれませんが、テイカーは分かりやすくいうと詐欺師。少なく与えて、大きくとることに長けている人です。こういう方は会社で昇進したり、経営者として大きな成功を成し遂げる力を持った方も多いです。ですがそんな思想に長けていても成功しきれない理由があります。

3.Matcher(マッチャー、調整する人)

御恩と奉公を胸に生きている方です。マッチャーは与えるし、とる方です。これが人間の56%くらいの方が当てはまります。サイコパスなテイカーが成功しきれない理由はマッチャーの存在が大きいです。マッチャーは人からとれるものと、ひとにあたえるものは等しい。つまり等価交換を前提にしています。なので少なく与えて、大きくとる型のテイカーに取りすぎてるだろと奪いにかかります。日本人はマッチャーでなくてもマッチャー的にふるまうことを求められます。何かをもらったら、お返ししないといけないと考えるのは日本人的発想。御恩と奉公による文化的背景が大きいかなと思っています。

4.自己責任論

自業自得とも言います。仏教的な用語でいえば因果応報。この考え方から抜けるのはかなり難しいと思っています。日本で女性差別解消や、女性優遇的な施策、例えば会社の役員は女性を増やそうといった場合に、女性優遇だ、実力で評価しろ、逆差別だという人は基本的にマッチャー的発想と思いきやテイカー的発想です。海外ではポジティブアクションといわれて差別されてきてるし、現状の差をなくそうというのがマッチャー的思想だと思います。日本はなぜ自己責任論を展開するかというと自業自得だからです。自分で行動した結果のものが、自分の徳につながる。自分で行動できない範囲で自分にとって不利と感じるルールを作るなというわけです。現状のルールだと自分に優位性があるから、新しいルールでその特権を外すならその分何かよこせという話です。ある意味この考え方もマッチャーだと思います。

5.どうあるべきか

ギバー、テイカー、マッチャーすべてに言えることですが、テイカーとは付き合うなです。テイカーがいない世界だと、ギバーはマッチャーに与えます。マッチャーは与えられた分働き、ギバーに与えます。マッチャーは等価交換なので与えられた分、お返しします。うまく循環します。テイカーは取り分多めです。赤字になってしまいます。よいギバーになれれば一番よいのですが良いギバーは与える人を見極める必要あります。簡単にいうと誰に対しても優しい生き方をすると損をするから絶対だめだよということです。

結論

ギバーになりましょう。企業は法人としてマッチャーを目指しましょう。よいギバーになるには誰に与えると良いかを考えましょう。人間関係で悩んでる人は大体与えすぎて、疲れてしまうんです。それを依存と言ったりします。人間関係にリターンを求めるとしんどいですが、良い支援をしようという話です。お金持ちが貧困街でお金を配ると、乞食が仕事になってしまいます。魚を与えず、漁の仕方を教えろっていうやつです。よいギバーとは量の仕方のヒントを与えるくらいの方です。ほどほどに人に与えましょう。

とはいえ

これは凄い難しいんですよ。私もできれば多くの人から、多くの富を譲ってもらって楽に生活したいとか考えますが、多くの方から多くのものをもらうとお返しが大変だなと思っちゃうんですよね。


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