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演奏会に行ってきた①

仕事が忙しくなってきた

しばらくこちらをお休みしていたのは、書くことが無くなったというのもありますが、それ以上に仕事の方が忙しくなってきていて、ありがたい限りです。
大学の学部がバブルの頃に流行った所謂『総合学科』という、今にして思えばあまり実の無い学部の代表で、就職活動の頃の決まり文句が"新聞の一面からテレビ欄まで"という学部だったのですが、なんだかんだで30年後の自分の仕事も浅く広く世の中に関わっている感じです。
それでも例のアイツの感染症法の分類が5類になることで、展示会やイベント、学会、セミナー、営業活動その他諸々が制限を解かれたことで、丁度4年前くらいの忙しさに戻ってきているのを見るにつけ、やはり影響は大きかったのだなぁとテレワーク無限残業しながら思う次第です。

とはいえ、身近にも久しぶりに感染者が出たりなんかしたりもして、まだまだ罹らないにこしたことは無いと思いますし、わざわざマスクを外す必要はないと思うんですけどねぇ…悩ましいところです。

一人でやっているYouTubeの編集も一段落して、ちょっとバーンアウト気味だったこともありインプットを増やすために、演奏会に行ってみました。

リアルで知っている人は居なくて、twitterで交流のある人が出ているらしい、というぼんやりとした情報だけでソロで横浜まで出かけてみました。

第一部 ~アンサンブルステージ~

フレキシブルアレンジ?っていうんですかね。最近、子の高校なんかでも見かけますが、単一楽器の何重奏、とか木管 or 金管何重奏というのではなく、音域が違えば何でもありの異種格闘技的な編成で、考えてみれば私がやっているのも近いものがあり、既成の概念にとらわれずにいろんな曲にチャレンジできる良いフォーマットかもしれません。
ただ、音色や音量のバランスがかなり慣れないと奏者任せでは難しいようで、そりゃあ例えばオーボエとトロンボーンのフォルティシモは客観的なdbも違えば、ホールでの余韻や倍音の聞こえ方がまるで違ってしまうのは当たり前で、どうしても旋律が伴奏に埋もれてしまったり、効果的なオブリガードが立ち上がってこなかったりが残念でした。
…というか、これは完全に自分へのブーメランですね。本来のアレンジと違う楽器や構成でやっているものばかりなので、自戒を込めて( ..)φメモメモ
その中において秀逸だったのが"テレプシコーレ舞曲集"でした。古典ならではの明確な旋律がシンプルな伴奏に乗るかたちなので、少し変わった編成でも聞きやすいのかもしれません。

初めての横浜市南公会堂。独特な反響版の天井

第二部 ~吹奏楽ステージ~

正直なところ、第一部の変化球の連投に食傷気味であまり期待していなかったのですが、完全に裏切られました。
フルート、クラリネット、トランペット×各1名、木管低音0名といういびつな編成を全く感じさせない演奏で、一曲目の"アルセナール"は、自分も一人録音をやったのでよく聴いていたのですが、想像の上を行く綺麗なハーモニーを楽しむことができました。"パイレーツ・オブ・カリビアン"も、パーカッションが効果的にメリハリをつけていて、大編成に引けを取らない壮大な仕上がりになっていました。
若い人が多く(だいたいの演奏者は50台目前の私よりはまぁ若いんですが!)聡明な頭脳で、良い楽器と効果的なトレーニングを積んでこられているのでしょう。我々の若い頃のような無駄に乱暴な音や大きく外すこともなく、すごく丁寧に練られたサウンドを感じました。

小編成の魅力?

思えば自分自身は小編成でろくにやったことが無く、イメージ的に『大編成の人数と楽器を揃えられない楽団がどうにかこうにかやっているのが小編成バンド』といったかなり失礼な感じで見ていて、そんな自分の見識の狭さを今回の演奏会でたたき直された気分です。
20人そこそこであれだけの演奏をするためには、個々が責任を持って吹き切るだけではなく、第一部で少し期待外れだったバランスをかなり緻密に組み上げないといけないわけで、そこは指揮者の方の力量に加えて、おそらくはバンドの編成に合わせたリアレンジ等のご苦労があったことと思います。

苦労といえばもっと大変だろうなと思ったのは、演奏会当日の打楽器運搬やステージの準備等も、人数のいる楽団であれば割り振りも容易だと思いますが、全員野球で乗り切られたのだろうなぁ…と

社会人バンドかくあるべき?

アンケートは例によってちょっと辛口で、上記も含めて色々書きましたが、ホールをを出たところで、近所から聴きに来たと思しきお年寄りの集団が
「前はもっと早い時間だったからお客さんも多かったよね」
「楽団さんの人数も少なかったけど、生で聞く音はやっぱりいいわね」
「明日はまた別の演奏会をタダで聴きに行くの」
なんてことを口々におっしゃっていて、"地域に根差した活動"というのが社会人バンドとしては一つの目的であるべきなのだろうなぁ、ということなんかも肌身に感じた次第です。
こちらの楽団のHPなどを見ると大編成の過去の写真も見受けられるので、社会人バンド特有の"色々あった"ということもなんとなく推察しますが、とにもかくにも素晴らしい演奏会だったので、これからも頑張って活動していっていただきたい気持ちでいっぱいです。
個人的にもアウトプットの後でとてもいいインプットになったので、こういったペースでやっていくのが良いのかもしれません。
ありがとうございました。

桜木町駅で一人打ち上げ。次にやる曲が決まりましたよ。

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