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かすま、たんぽぽ、れんげそう

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日傘

その子は日傘をさした。ジャージでさしているのがとても可笑しかった。
とても日差しが強い日だった。朝は寒かったのに、午後二時を過ぎた今は確かにその子が言うように焦げそうなほど暑い。私はその子の日傘の中に入った。
日差しを避けるためだけでは無い。

信号が青になった。高架がみえる。博多駅はあの高架を沿っていけば必ずたどり着ける。
渡りきってまた信号を待つ。
日傘の縁の突起が私の頭をこつんこつん

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月曜日

ドアが開くと思いがけず頭に浮かんでいた人間が現れた。
そいつは私の机の上に置いてあった英語のテキストをパラパラめくってしきりに、やるじゃん、とか、さすが、とか言って褒めてみたかと思えば、問題か解答解説だかを読んで、何言ってんだよ、などと適当なことをだらだらと言って見たりした。
私がそのちょっかいを楽しむとも楽しまないともつかない態度で、つまり追い払うことはしないでいると、笑ったり、綾波の金ズル

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おかし

大量のお菓子。鞄にはお菓子しか入っていなかったのかと言うほどの量だ。
それをひとつひとつ見せて勧めてくる。
喉を悪くして声が出せないと言う。咳が度々出ていた。
しばらく話していなかった。互いに用事がなければほとんど話さない仲だ。
それが久々に用事ができた。
手振り身振りだけでお菓子を勧める様子がけなげだった。
しばらく、そういうことが続いた。
繊細な時間が流れていた。