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斜面に対する恐怖

午前中図書館の本を返却ポストに入れて、公園に散歩に行った。そんなに広くない公園だけど、真ん中辺りに小さい山がある。子供がタタッと登れるくらいの小高い、土を持って作った山。
子が登りたがるのだけどまだ一人で登れる感じではないので私が手を繋いで登る。降りる時も同様。
何度も山登りを要求されて息が上がった。いつか私の方が転倒しそう。

子供の頃から斜面に対する恐怖が何と無く、ある。
保育園の頃散歩に行った先で斜面を登る事があって、勿論子供が登れるレベルの斜面なので他の子はさっさと登って行ってしまうのに、私だけが怖がって泣きべそをかいていた。結局先生に引っ張られながら登った気がする。

小学生の時、父と兄と一緒にスキーに行った。
私は裾でちょろちょろ滑るだけだと思っていたのにいきなりリフトに乗せられ斜面の上から滑る羽目になった。運動神経がお世辞にもいいと言えない私は直ぐに転んで尻餅を着き、おまけに斜面を下る恐怖でこれまた最後は泣きべそだった。
余談だけど、雪国出身者は全員無条件でスキーやスノボが出来る訳ではないという事は声を大にして言いたい。結局個人の得手不得手ですよ、あんなもん。

決定的な原因があったのかなかったのか分からないが、とにかく斜面は登るのも下るのも怖い。
今でも時々見る悪夢は、垂直に近い坂道や斜面を登らされる夢だ。しかもボルダリングのように掴まるところも何も無い。夢占い的には何の暗示なんだろうか。

昔何かのバラエティ番組であった、斜面の傾斜がだんだんきつくなっていくのにしがみつくやつ、私は真っ先に落ちるだろうな。
まあ、人生でそんなシチュエーションは多分無いと思うけど。

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