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猛暑断片日記

暑くて溶けるかと思った。

ボトルに入れていった麦茶が、氷が少な過ぎて全然冷たくなくてがっかりした。

めちゃくちゃオレンジ色の一軒家があった。余計なお世話だけど、何でその色にしたの…?と思った。

信号待ちしてる男の人が、何なら女性ものなんじゃないかというバックストラップサンダルからめちゃくちゃ踵をはみ出させて履いていた。余計なお世話だけどそれしか履くもの無かったの…?と思った。

がま口の部分が口になってて足がぶら下がっている、真緑のカエルの形のリュックサックを背負ってるおばあちゃんがいた。え、めちゃくちゃ可愛いじゃん、そのリュックサック何処で買ったの…?と思った。

帰りに駅のエレベーターで一緒に乗った年配の女性が子を見て、「うちの娘も赤ちゃんの時斜視で眼鏡かけてたけど、大丈夫よ眼鏡かけてれば」と話し掛けてきてくださった。以前、電車の中でも同じように「うちの息子も」と話し掛けてきてくださった方が居た。
「可哀想」だけでなく、こんな風に話し掛けてくださる方も居るんだなぁと思う。勿論、同じ斜視でも個人差があるとは思うので眼鏡の矯正だけで絶対に治るという保証は無い。でも同じ経験から「大丈夫」と言って貰えると何だか安心する。そしてこれは憶測だけど、やはり子供が眼鏡をかけている事で何か言われた経験があるのかな、とも。

汗だくになって帰ってきて、麦茶だの酸っぱい炭酸だのミルクティーだの、冷たい飲み物をグビグビ飲んだ。それはそれであんまり体に良くないとは思うけど、暑いから仕方ないよね…。

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