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カラオケ行きたいなぁ

昔からカラオケにはよく行っていた。

子供の頃は家族で外食した後に行ったりもして、父親の趣味で演歌を歌わされていた。(今でも演歌も歌うけど)
初めて友達とカラオケに行ったのは高校に入ってからだったと思う。最初は一番仲のいい友達とではなく、同じクラスになって仲良くなったばかりの子と3人で行った。
まだそこまで好きな音楽が定まっていなかった私は兄に貰ったMD(懐かしい!MDって今無いよね)に入っていた曲を歌った。声と言うか出る音域が低いので基本男性ボーカルの曲ばかり歌うのだけど、友達に褒められてとても嬉しかった覚えがある。

高校生の間、間違い無くカラオケは一番の娯楽だった。定期テストが終わった日だったり、土曜日に部活をした帰りだったり、仲の良い友達と数人でカラオケに行った。休みの日にはフリータイム8時間ぶっ通しでカラオケをしたりもした。(若いねぇ)
気のおけないメンバーで行くカラオケの何が楽しいかって、選曲に気を遣わなくていい事。これに尽きる。知ってる曲なら一緒に歌ったりハモりを入れてくれたりするけど、知らない曲だろうとどんなに変な曲だろうと、誰も引かない。各々が自分の趣味を全開にして歌うから。
そしていつものメンバーはみんな歌が好きで上手い子が多かったから、変に気を回したりしなくていいのも良かった。(遠慮して歌わない、みたいな子がいなかった。みんな漏れなく順番通りに曲を入れていた)

大学生になるとサークルの飲みや打ち上げでカラオケに行く事もあったが、軽音サークルだったのでこれもまぁそこまで気を遣う事は無かったので楽しかった。ただ、最初は東京のカラオケの値段の高さにたまげた。

大人になって職場の人と行くという機会もあったし、地元で同級生の結婚式二次会終わりに行った事もあったが、正直、まあ楽しくなかった。
とにかく選曲に気を遣う。みんなが知ってる曲の方がいいかな、とか明るい曲の方がいいよね、とか。
そして何と無く、女は女の歌を歌って然るべきみたいな空気があるのも嫌だった。こんな事言うと自信過剰で自意識過剰でめちゃくちゃ嫌な感じかもしれないけど、男のお株を奪ってはいけない、的な。
私はキーを下げてまで普段歌わない女性歌手の曲を歌いたくはなかったので、いつも通りに歌った。大人気ないので。(流石に無難な選曲にはしたけど)

結婚してからは地元を離れている事もあり友達と行く機会はほとんど無くなってしまったが、旦那と二人で飲みに行った帰り、私が行こうよ〜とゴネて行く事が多かった。旦那は楽器を弾くので音感は良いが喉は強くないので直ぐ声がガラガラになった。そのくせ1曲目に北斗の拳の主題歌を入れて全力で歌ったりするのだ。
酔っ払って散々歌って帰る深夜の帰り道は楽しかった。

子供が生まれてからは中々行けなかったが、旦那に見て貰ってたまに一人でカラオケに行くようになった。
元々あまり一人では行った事がなかったので、当たり前だけどめちゃくちゃいっぱい歌えるな、と思った。一人で行くと選曲は勿論、音量も気にしなくていいのが良い。演奏は爆音にして歌うに限る。

しばらくカラオケに行っていなくて、また行きたいなあなどと思っている内に世の中がこんな事になってしまった。
もう少し状況が落ち着けばまた行けるようになるのだろうけど、行けないとなると余計に行きたさが増すのが人間の心情だ。

はあ〜カラオケ行きたい…。
(結局それが言いたかっただけ)

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