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鶏皮ポン酢の思い出

今日は夕飯に鶏皮ポン酢を作った。
お値段的にもも肉よりもむね肉を買う事が多く、調理の際皮は除いてとりあえずラップに包んで冷凍しておく。ある程度鶏皮が溜まったら、鶏皮ポン酢にしたり串に刺して焼いたりして食べる。

鍋でしばらく湯がいてから水気を拭いて、魚焼きグリルで表面がカリカリになるまで焼く。弱火にしていても大体皮が爆ぜるのでドキッとする。
キッチンペーパーで少し脂を切った後、細切りにしてめんつゆとポン酢と一味唐辛子、青ネギを和えて完成。湯がいただけのもので作っても美味しいのだけど、以前焼き鳥屋さんで出された焼いた鶏皮ポン酢が美味しくて、それ以来真似している。
作って直ぐに食べればカリカリの食感も楽しめるし、焼いた分香ばしくなって美味しい。

鶏皮ポン酢と言えば、今の家に引っ越す前の家の近所のお店を思い出す。居酒屋か焼き鳥屋さんだと思うでしょう。インド・ネパール料理のお店なんだな、これが。
勿論メニューに並んでいるのは基本的にバターチキンカレーなど色んな種類のカレーであったりサモサであったりなのだが、何故かオススメメニューにでかでかと鶏皮ポン酢が載っていた。
初めてそのお店に行った時、私と旦那は「何で?」となった。そして当然頼んだ。
こちらの鶏皮ポン酢はスタンダードな、茹でて細切りにしてポン酢を和えたタイプだった。何かインドやネパール的なアレンジが加わっているかと言うとそんな事もない。しかもお値段の割に結構山盛り。

そのお店は家から徒歩2分くらいのところにあったので、前の街に住んでいた時は一番多く行ったお店かもしれない。私と旦那は多分毎回その鶏皮ポン酢を頼んだ。勿論カレーや他のメニューもとても美味しかった。ビリヤニ(チャーハンみたいなやつ)も美味しかったし、タコとアボカドのフライも美味しかった。ああ、居酒屋っぽいメニューで言えば軟骨の唐揚げもあったなぁ。
お店はインドかパキスタンか分からないけど向こうの出身のご夫婦がやっていた。ご主人と従業員の男性が調理をしていて、奥さんがホール担当。
お店が空いている時はたまに小学生くらいの坊やがテーブル席に座ってお店のテレビを見ていた。
引っ越してもう3年くらい経つから、あの坊やも大きくなったことだろう。
けして流暢ではない日本語で朗らかに接客してくれるあのお店の雰囲気がとても好きだった。

前住んでいた街に少し前に行った時、何と無く前の家の近くまで行ってみた。お店の前を通ると、前は手書きの看板だったのが、立派な電子看板?みたいなのに変わっていた。経営が順調なら何よりだ、と思った。
それからしばらくしてこんな世の中になってしまったけど、どうか変わらずあって欲しい。そして相変わらず謎のオススメメニューの鶏皮ポン酢を出していて欲しい。

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