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ギリギリで生きている(ずさんなだけ)

今日は子が昼寝している間に借りている小説を読み終えた。返却期限明日。ギリギリ。でも読み終えただけいい方だ。読み終わらなくて延長とかよくある話だから。
とは言えちゃんと小説を読んだのは大分久し振りだった。別に数行でも数ページでも空いた時間に読めばいいのに、何となく腰を据えて読まなくてはいけない気がして本を開く事に対して腰が重いという…。自分の中の「こうしなくては」に因われて結局何もしないっていう、よくある良くないパターン。

ネタバレは良くないので内容には触れないけど、小説の中で自分が小学生の時にしたのと同じような経験が出てきて驚いた。それは物語の重要な部分ではなくさらっと出てくる子供の頃の経験の話なのだけど、その出来事に対する感情を読んだ時物凄く腑に落ちた。まるで、曖昧なまま漂っていたあの時の自分の感情に名前を付けて貰ったような気がした。
文学専攻だった癖に全然本を読まない人間なのだけど、こういう体験をする時、嗚呼読んで良かったなぁと思う。
書いたのが芸人さんだからというのもあるけれど、大喜利やあるあるで「あー!これ分かる!」と膝を打つのと、本を読んでいて自分が語るより遥かに鮮やかに描かれた経験や感情をなぞる事は似ている気がする。面白い事を言える、書ける人というのはそういう事を敏感に捉えてなおかつ多くの人にすっと染み込むように言語化する事に長けているのだろうなぁと思う。

本を期限内に読み終えたのはいいけど、子の預け先に提出する書類の期限が過ぎている事に気が付いた。ギリギリで生きているどころかギリギリですらない。明日謝り倒して提出しなくては…。自分が悪いのだけどめちゃくちゃ気が重い…。

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