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泳げないけど海は楽しかった

今日は海の日らしい。
私は稀に見るカナヅチで(まあ運動全般得意じゃないんだけど)、毎年この時期はプールの授業が憂鬱で仕方無かった。
25メートルを一度も足を着かずに泳ぎ切れた事なんて多分片手で数えるほどしか無い。
…いや、それさえも記憶に補正がかかっているだけで一度も無い可能性すらある。
中学生の時はプールの授業と生理が被ったらめちゃくちゃガッツポーズした。合法的に休めるからだ。(でもだからってプールサイドで見学しながら雑草抜きって何かおかしくない…?)
高校はプールの授業が全く無かったのでとても嬉しかった。

そんな泳ぐのが大嫌いな私だが、海水浴は結構好きだった。出身地は日本海に面した県なので、子供の頃は夏になれば必ず海に行った。父が釣り用のモーターボートを持っていたので、停めてある河口から直接ボートで浜辺に行き、泳いだあとまたボートで帰るなんて事もあった。
勿論海でも泳げる訳ではないので、楽しみはゴーグルとシュノーケルを着けて潜る事だった。きちんとゴーグルを着ければ目に海水が染みる事も無いし、深く潜ろうとしなければシュノーケルのおかげで息継ぎしなくてもずっと水中を覗いていられる。
浅瀬でも小さな魚が泳いでいたり、海底をカニなんかが歩いていたりする。特にテトラポットの側に行けば、沢山生き物がいた。
ほんの数センチの小さいフグがよく泳いでいて(クサフグかな?)、真ん丸の目とぷっくりしたフォルムがとても可愛くて、捕まえられはしないのだがよく追いかけていた。鼓膜を水に遮られてゴボゴボと独特の音と自分の呼吸だけが響くような静寂の中、普段は覗かない世界を漂う時間は楽しかった。

たまに立ち上がった時に海底にひっついてるぷよぷよみたいな丸いクラゲ踏んづけてゾワゾワ〜ってなる時もあったけど…。
(よく分からないけど調べたらプラヌラ?って言うんですかね)

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