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フードは封をしないと酸化しますよ

犬のおやつを製造・販売をしているこなき屋です。もうすぐ梅雨明けかな?と思ったら、なかなか激しい雨が降ったりしていますね。
みなさんはフードの保管をきっちりされていますか?

湿気でカビ、空気で酸化します

梅雨時期になると湿気がすごくて食品が傷みやすくなるので注意されていると思います。ぱりんこや歌舞伎揚げが好きなのですが、個包装になっていますが、メインの袋を開封すると一気に湿気てしまいます。袋の底の方から取り出すと湿気て無いので、やはり封をするのが大切です。

ペット栄養学会誌に載ってた話

私は去年ペット栄養管理士という資格を取得し、会員となっています。学会誌が送られてきます。中身は分かりやすい物から難しい物まで色んな情報が載っています。

キャットフードの保存方法の違いにおける脂質酸化の変化
という演題が掲載されていました

キャットフードには油脂が多く含まれており、空気に触れると酸化してしまいます。いくつかの方法でキャットフードを保管し、どの方法が一番酸化しなかったかという実験を行ったそうです。

パターン1 販売時の袋で封をしない
パターン2 販売時の袋の開け口をテープで止める
パターン3 販売時の袋に脱酸素剤を入れ、口をテープで止める
パターン4 販売時の袋からチャック付きの袋に移し替えたもの

2か月間保管した。開封直後・3日・7日・14日・21日・1か月・2か月の計7回、日本食品分析センターに測定を依頼した。

結果はパターン1は21日後から劣化が進んだという結果となりパターン2~4
は大きな変化は見られなかったとの事でした。

パターン2~4の封をする際、手作業ではあるが、空気を抜き封をしていた事、フードに添加されているαトコフェロールが含まれていたため。酸化が抑制されたという可能性が示唆されたと書かれていました。


皆さんはどの方法で保管されていますか?

我が家は大型犬が居るので15kgのフードを5キロごとにアルミ素材のジップ袋に小分けして保存しています。封をする際はなるべく空気を少なくなるように押し出してジッパーで閉じています。

ジップ袋の中の空気って少量だから別いいんじゃない?と思っていましたが、夫が自分のおやつを保管する際、きっちり空気を抜いてジップ袋の袋を閉じていました。確かに少しでも空気が無い方が酸化しにくいので真似をするようになりました。実験結果でも空気を抜いて封をした方が酸化が少ないという結果になっていました。

ちょっとした事で酸化が防げます

この実験で感じた事は

「意外にちょっとした事で酸化が抑制できるじゃん」

と思いました。5kgのフードが入るアルミジップ袋を使用していますが、これを探すのに苦労したのです。あえて6kgのサイズを何回か購入してその袋を使ったりしていました。開けっ放しはダメだけど、手で空気を抜いてテープで止めるだけでも酸化を防げるのです。

抗酸化作用のあるαトコフェノールを使用していないフードであればもう少しきっちり管理しないといけないかもしれませんね。

フードの品質も大事ですが、管理も大切

最近はペットフードも品質が向上し、素材も厳選された物を使用するようになりました。素材だけで無く、どのように飼育されて育った原材料なのかまで分かる商品もあります。しかし、管理がずさんだとせっかくのフードも台無しになってしまいます。この梅雨時期や気温の高くなる夏は品質が劣化しやすいので保管場所や保管方法に注意が必要です。フードストッカーが西日直撃とか良くないですもんね。


こなき屋のおやつは少量包装

当店のジャーキーはお肉を乾燥させただけの商品です。酸化しにくいように脱酸素剤を入れ、脱酸素剤の効果がしっかり出る素材の袋を使用しています。製造でもしっかり乾燥しているのですが、保管の状態によってはカビが生えてしまう事もあります。

秋~冬では大袋でお得なパックも販売したりしますが、基本的には少量包装をしています。コスパが良いとは言えませんが、おいしさと品質管理がしやすいため小さ目サイズで販売しています。多頭飼育で大袋でもすぐに無くなるというお家もあると思います。ご意見を頂ければ秋~冬期間で作ろうかな?と思いますので、イベント出店・インスタグラム等に一言入れて頂けると幸いです。

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