「神がなければ、全てが許されている」
僕の親は実存主義に影響を受けた世代でしたが、僕らはサルトルなどあまり読まなくても感性として「実存が本質に先立つ」という感覚をサブカルチャーなどを通じてカッコいいと刷り込まれていました。でも、その時代精神を経て日本は良い方向へ向かったでしょうか?
この視点から当時のロシアの状況と現代日本の状況は本質的に似たような課題を持っていると思います。
僕自身がそうでした。高校ぐらいの頃、今「ペスト」で話題になっているカミュの「異邦人」に強い共感を持ちました。それは「太陽のせい」で不条理に