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YouTubeについて(その1)

前回の記事で、「YouTubeが気になっている」と書きました。で、近いうちに始めようと思っているとも書きました。「じゃ、すぐにでも始めたらいいじゃん」と思う人も多いでしょう。そうなんです。始めたらいいんです。なのになかなか始まらない。自分の気持ちが始まらない。なんで始まらないのかな、始められないのかな、と考えてみました。

答えは簡単でした。YouTube自体が気になっているわけです。目的がないのです。手段が気になってしまって、目的にまで考えが及んでいないのです。これは不思議なことですね。多くの場合、「これを実現させたい」という目的があって、そのために「どうやって実現させるか」という手段を検討するわけです。ところが、今回は「YouTubeをやってみる」ということが目的になっているので、手段のなかに目的が入り込んでいる。YouTubeという手段を使って、「YouTubeをやってみる」という目的を達成しようとしているわけです。

つまり、YouTubeには興味があるけど、動画で何を話せば良いのかが分からない。経験上、とりあえず何か話をしてみて、それをアップしてみて、観てくれた人の反応を読み取りながら内容を改善させていけばいい、という気がしているのですが、「とりあえず何か」が何なのかがよくわからないのです。いやはや、不思議な感覚です。YouTubeを始めようとする人は、こんなことで悩んだりしていないんでしょうね。

そんなことをごちゃごちゃ考えていたら、「なんばデザインスクール」というプロジェクトが立ち上がりました。これは2018年に開催した「介護と福祉のこれからを考えるデザインスクール(略称:介護デザインスクール)」でお世話になった人や知り合った人たちから声をかけてもらって始まったプロジェクトです。全国各地で開催した介護デザインスクールは半年ほどで終了したのですが、その後も山形県で「山形デザインスクール」が開催されたり、介護デザインスクールの受講生たちが全国でNPO法人を設立したり、新しい仕事を生み出したりしています。「介護や福祉のイメージを変える活動を生み出そう!」という掛け声のもとに始まった介護デザインスクールですが、掛け声以上に面白い活動が全国で始まりました。

そして2020年、大阪のなんばでもデザインスクールを始めようという動きが生まれました。介護の人材派遣などを担う会社が、介護のイメージを変えるような情報発信や活動を生み出したいということでスクールを開催することになったのです。

このスクールの企画を相談されたとき、僕はちょうどYouTubeが気になっていました。新型コロナウイルスが流行したあたりから、僕はずっとYouTubeが気になっていたのです。で、なんばデザインスクールの企画について打合せしているときに、「いまさら?」と言われる覚悟で「介護業界に必要なのはYouTubeを介した情報発信だと思います」と言ってみました。打合せの相手は存分に大人で、「いまさら?」という言葉を噛み殺して「いいですねぇ!」と応対してくれました。素晴らしい人です。こうして、なんばデザインスクールでは「介護職が自分たちのやっていることを魅力的に動画で発信すること」を目指すことになりました。

今もスクールは続いています。新型コロナウイルス流行中ですから、スクールはすべてオンラインです。20人ほどの受講生がいて、毎回動画について学んでいます。「YouTubeの番組をたくさん観て、好きな動画を50個選ぶこと」などという宿題が出たりしています。僕も受講生と一緒になって毎回の授業に出席し、同じように宿題をしています。自分もYouTubeに興味があるからです。

その結果、自分なりに「YouTubeでこんなことをしてみたらいいんじゃないかなぁ」と思うことがいくつか出てきました。以下に挙げてみたいと思います。

①日記。何か思いついたことがあれば、文字に変換してnoteに書くという方法もありますが、それを素早く動画で撮影してYouTubeにアップする。これは手軽な日記の方法なんじゃないかな。そう思っています。その場合、noteとYouTubeとで内容の棲み分けが必要になるのかもしれませんね。文字でも動画でも同じことを表現するというのは、単に二度手間になっているだけですのでw。

②専門トーク。日記に近いのですが、もう少し専門に近いことを語る動画もアップしてみたいですね。コミュニティデザインとか、まちづくりとか。あとはデザインやアートの潮流とか歴史とか。調べたことや思いついたことなどを動画でアップする。noteに書いたほうがいいと思えることについては少しまとめて文字で表現しますが、さらりとお話したほうがいいことについてはYouTubeで。ただ、この分野は比較的noteとの親和性が高いのかもしれませんね。読み返すかもしれない、という可能性も含めて。

③書籍紹介。僕が読んだ本のなかで「これは面白い!」と思ったものを、その興奮も含めて紹介するにはYouTubeが適しているような気がします。文字にすると少し落ち着いてしまうし、まとめてしまうし、何か「いいこと」を書こうとしてしまうw。どうせなら、そうやって書籍を紹介したら、概要欄にURLを貼り付けておいて、アフィリエイト実験も同時進行させてみるのがいいかもしれません。動画で書籍を紹介すると、どれくらいの人がその書籍を購入してくれるのか。それが何千円分くらいのポイントに変わるのか。

④ガジェット紹介。スマホ、カメラ、ノートパソコン。この3種類は商売道具でもあるため、僕は頻繁に情報収集しています。実際に購入し、使ってみた感じを紹介する動画をアップすると、同じく購入を検討している人にとっては有益なものになるような気がします。もちろん、ガジェット紹介の動画はたくさんアップされているようですが、ワークショップとかコミュニティデザインに関わっている人にとっての使い方のようなことが説明できるなら、同じ分野の人が観てくれる動画になるんじゃないかな、と思っています。そうか、ここにもURLを貼り付けておいて、アフィリエイトを試してみることができるわけですね。こちらは書籍よりも単価が高いから、まちづくりの活動団体の資金を作りやすいかも。あ、でも書籍ほど気軽に購入できないかw。毎週のように一眼レフカメラを追加購入する人なんていないですもんねw。

⑤対談。自分が興味のある分野に携わる人との対談をアップするということも考えられますね。仕事で同席した人に10分だけ時間をもらって動画を撮影するとか。これ、YouTubeでは「コラボ動画」と呼ばれるそうですね。もちろん、対談相手もYouTubeをやっていないと、相手側のメリットにならないわけですが。先方がYouTubeをやっている場合はコラボ動画、そうではない場合は単なる対談。いずれにしても、そのとき話をしたいなと思う人と二人で話をする動画をアップしてみたいな、と思います。

⑥旅。いつのことになるかわかりませんが、新型コロナウイルスの影響が弱まり、また全国を歩き回ることができるようになったら、旅先で短い動画を撮影して紹介してみたいですね。ただし、YouTube界隈ではこの「旅」動画は再生回数が稼げないと言われています。視聴者はあまり他人の旅に興味がないようなんですねw。でも、僕の場合は再生回数を稼ぐことが目的ではなく、文字に変換しなくてもいい情報発信を試してみたいというのが目的ですから(つまりYouTubeを使ってみるということが目的という入れ子状態)、視聴者が興味のない内容でも発信してみたかったらやってみちゃうだろうと思いますw。旅動画が他の動画に比べてどれくらい再生回数が少なくなるのか。興味があります。

⑦趣味。趣味で動物陶芸をしています。noteの記事の最初に掲載している写真がそれですね。京都府亀岡市に出かけて動物を作っています。その風景を動画でアップしてみたいですね。あとは古いものが好きで、アンティークや古道具を見つけると入手してしまいます。これ、360度見せて紹介するのは動画が適していると思います。静止画でもいいのですが、どうしてもひとつの方向からしか撮影できないので、くるくる回しながら全体を撮影しながら、どういう想いで入手したのかなどを語りたいと思います。うーん、そんな動画に興味がある人っているのかな。。。極めて再生回数の少ない動画になりそうですw。

以上の7種類くらいが、YouTubeで配信してみたい内容です。YouTubeライブでチャット欄に記入された質問を受け付けながら話をするなどは、慣れてきたら挑戦してみたいと思います。あと、YouTubeではなくフェイスブック動画の可能性はどうなのか、ということも気になっています。フェイスブックライブは、今後新しい機能がどんどん追加されるようですので。このあたりも追いかけながら、まずはYouTubeを開始してみたいと思います。

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