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松本隆と水にまつわる話

水鏡 水蜜桃 水晶球

これらの水のつく単語は、松本隆が作詞した曲のタイトルでもある。
読み・字面とも美しく、たとえ他の作詞家がつけたタイトルだったとしても気になる曲となるだろう。

水中メガネ

少し古さを感じる単語だが、これも松本隆が作詞した曲のタイトル。
どうだろう。
作詞が松本隆と分かると、ノスタルジーやレトロという言葉が似合うタイトルに思えてこないだろうか。 

象牙海岸 黄金海岸

世界史の時間に習うわけありな地名だって松本隆が使えばおしゃれな海岸のように思えてしまう。
しかし「作詞は松本隆」という魔法の言葉を使ったとしても、胡椒海岸はおしゃれにならないし、奴隷海岸だと問題が起こりそう。
魔法は有能だが万能ではなかった。
そもそも、魔法をかけてもしょうがない言葉は初めから選ばれない。

結局、単純に松本隆が美しい言葉を見つけだす天才なだけなのだ。
身近な美しい言葉も、身近にあるがために見過ごしてしまっている美しくなるであろう言葉も、古くなったと思われ忘れられそうな美しかった言葉も、造語も含め初めて聞くような美しいに違いない言葉も、見つけ出して、やさしく摘んで、輝かせる天才。
そしてその松本隆が摘んで輝かせた多くの美しい言葉が、信頼という魔法を生み出したのだろう。

水のルージュ

化粧品キャンペーンのコピーをそのままタイトルにしたって魔法「作詞は松本隆」でなんとでもなりますね。ツイてるねノッてるね。セクシャルバイオレットNo.1ですね。
もう何言ってるかわかんない、かっこつけて意味有りげ風に書いたのが水の泡。


水中メガネ
Chappie
作詞:松本隆 作曲:草野正宗 編曲:大平太一
1999/07/07

のちにセルフカバーする草野マサムネにもよく似合うタイトルでもあります。

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