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母方祖母のホロスコープを読んでみた 終

母方の祖母、しげ子のホロスコープ読み。
最終回です。
ここまでお付き合い戴きました皆様、ありがとうございました。
では、今日は11ハウス、12ハウスを読んでいきたいと思います。


しげ子 出生図

彼女の11ハウスカスプは、獅子座です。
このハウスは、肩書きなどを取っ払った人間関係。
社長さんだろうが、パートさんだろうが、学生さんだろうが、主婦だろうが。同じコミュニティーに属していれば皆平等な立ち位置だって感じです。

言うなれば、同じ趣味を持ったグループなど。
完全プライベードな人間関係を示すと言われています。

飲み会で例えたら10ハウスは、会社の飲み会。
11ハウスは、友達との飲み会です(笑)

10ハウスは、多少お酒で乱れても、飽くまでも社会性を保ち。
11ハウスは、楽しく弾けてもOK。
素の自分で、交流するよ!って感じですかね。
飽くまでも例えなので、イメージ程度に頭の隅っこにでも置いて置いて貰えると分かり易いかも知れません。

前置きが長くなりました!
彼女の11ハウスは獅子座さんということで、支配星座は太陽です。
太陽は7ハウスにあり、11ハウスの海王星とソフトアスペクトで結ばれています。これを見ると、彼女は仕事も好きだけれど。
気の合う仲間と総ての肩書きと取っ払って、楽しむのも大好き!

ハウスは獅子座さんですから、太陽の様にプライベートの楽しみは、キラキラした笑顔で楽しむ人だろうというのが分かります。

事実、彼女は夫を亡くしてからは年に1~2回 ”いとこ会” などと銘打っていとこ達と、旅行に行くのを楽しみにしていました。
(何せ、20歳以上年の離れた夫ですから、一人の期間も長いのです)

では、もう一つ。
仕事が恋人の様な彼女の子供の頃はどうだったのか?と言えば。
学校でもやはり目立つタイプで(名士の子なので当然ですが)級長・・・今で言う学級委員長などを延々続けるタイプでした。
人をまとめるのが得意。いつでも「私についておいで」という自分推しな人だったようです。

それが良く分かる逸話があります。

学生時代、山あいの村から友達と遊びに町場に出たところ。
食料が不足しているのを知ったそうです。

多分、日中戦争の時期だったのかと。
友達に「ねえ、村には食料が豊富だし。持っていたら売れるんじゃない?」
そんな風に持ちかけ、お互いの家で育てていた野菜などを持ち寄り。
なぜか、町場で売りさばくという行商もどきにハマります。
女学生達にとっては、とても良いお小遣いになったようです。
これも、11ハウス・獅子座っぽい気もしています。

そして、11ハウスに入っている海王星。

この星は、人との境を曖昧にしたり、人の気持ちを自分の物として感じたりする不思議な作用のある天体になります。
時と場合によっては、なぜか自分を犠牲にしてまで人の為に尽くしてしまったり。そんな星だったりするのです。

海王星の作用から読み込む祖母はと言えば・・・。

いとこ会など、旅行に行く時は・・・なぜか「アタシが誘ったんだから、あんた達は一銭も出すんじゃ無いよ」とやってしまうのです。
どこに行く時も、祖母が総てにお財布を開くという謎な旅行が大好きでした。皆を引き連れて、奢っている自分も好きだったのでしょう。

そして、出掛けた先では・・・。
朝から電車の窓の外を見ながら、豪快にワンカップを開けまくるという(笑)色々な意味で、男前過ぎる祖母の姿見られました。

では、そろそろ最後の12ハウスに参りましょう!
ここは、隠されたハウス。自分でも気がつきにくい自分自身の姿。

そんな風に言われるようです。
気がつきにくい自分ということで
・癖の様な、弱点とも言える点。
・深い願望
なども読めると言われています。
使い方次第で、良くも悪くもなるハウスな気がしています。

彼女の12ハウスは、おとめ座です。
おとめ座は、色々な情報を精査して提供できるという優秀な人が多い様です。おとめ座さんは一家に一人欲しいとか冗談で言う人がいらっしゃるほどに、気が利いて、相手の欲している物に対して適切に答えてくれます。

もしかして、祖母の隠された願望や目的として12ハウスを読むとしたら。
「私は、総ての人の求めに応じて。どんな要求にも、適切に答えて行ける出来る女になるんだ!」と思っていたのかも知れないと思うのです。

祖母が亡くなった後に聞いた話では、彼女は実家を誇りに思っていたようです。地域の名士というだけでなく、地域の役に立つ為。
この家の者は身を粉にして働きなさい。
と言う様な育て方をされたようです。

特に、地域のまとめ役として、いつでも忙しくしていた父親にとても憧れていたというのです。

なるほど、彼女が父を尊敬し。
父を無意識の内に目標としてきたからこその、この人生有りきだったのかと。12ハウスまで読み込んで非常に納得したのでした。

祖母は、曾祖父(父親)が晩年倒れて寝たきりになり。
実家で介護を受けていた時。
当時まだ日本に入ってきたばかりのフランスベッドを介護用に購入し贈ったそうです。床ずれが少しでも楽になるように、父が快適に過ごせるように。

元看護婦だからこそ、介護や看病の大変さが分かったのでは無いでしょうか。本当にリスペクトしかない、我が祖母。
もう少し、色々な話を聞きたかったなと・・・亡くなってから感じる私。

祖母とは、店番のお供をしながら世間話をしたりしましたが。
昔の事を色々と聞けたのは、祖父の御通夜の夜だけでした。
祖父の枕元で「寝ずの番」をしながら何時間も昔語りをしてくれました。
その時に聞いた内容が、私の知る祖母の情報です。
他には、娘達から聞いた話が彼女の情報ベースです。

まだ、お祖父様や、お祖母様がご健在な方には。
是非とも、彼等の生まれてから今までの話を聞いておいて欲しいのです。
きっと、人間の人生は下手な小説以上に興味深い物ですから。

最後に、皆様に。
そんな祖母が、全身全霊を持ってリスペクトを送っていた曾祖父の文章をご紹介して終わりにしたいと思います。
よろしければ、私が別のnoteで記事にしておりますのでチラッと目を通していただければ嬉しいです。昭和一桁に紅茶製造の指導員をやっていたという、恐ろしく近代的なオジイサマです。

では、この辺りで母方の祖母 しげ子の回を閉じたいと思います。
ありがとうございました。

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