地域の一次情報にアクセスできる接点
4年間休業していた喫茶店を年末年始の6日間のみ臨時でOPENし、お店のスタッフとしてお客さんにコーヒーを淹れお話をするという営みを実験的に行った。
結果として、その土地で暮らす方々と出会い、お話しを伺う機会を創出でき、喫茶店事業のビジネスモデルを学ぶことができた。
カフェ NOHOHON
今回ご協力いただいた喫茶店は「カフェ NOHOHON」。大糸線穂高駅徒歩5分、穂高神社近くの閑静な通り沿いのカフェだ。年末年始のお忙しい中、オーナーさんのご厚意でお店をお借りし、6日間(12月29〜1月2日、5日)営業した。
全タスク
営業前
物件オーナーと交渉
メニュー選定
商品仕入れ
看板設置
Wi-FiのID、PASS表記
メニュー表作成
営業中
薪ストーブ管理
清掃
接客
調理、提供
閉め作業
営業後
精算
仕入れ・メニュー
仕入れはオーナーと私双方で負担した。コーヒー豆はCARAVANのオリジナルブレンド、デカフェのコーヒー豆はスターバックスのハウスブレンドを用意した。
来場者
来場者は6日間で合計21名。以前お店が営業していた時に通っていた常連さん5名、オーナーの知人7名、新規客が9名であった。
29日
3組、3名
常連3名
30日
1組、1名
常連1名
31日
1組、1名
常連1名(再訪)
1日
2組、7名
知人5名、新規2名
2日
3組、6名
新規6名
5日
3組、4名
常連1名、知人2名、新規1名
喫茶店を再OPENして感じたこと
喫茶店に来てくださったお客さんとのお話の中で、近隣の空き家情報を教えていただく機会があった。喫茶店を再OPENしなければ出会うことがなかったかもしれない、その土地で暮らす方々と地域に関するお話しを伺う機会を創出できた。
自身が経済的な合理性からは一見縁遠いが、あると良いと感じたものに対し、自分なりの新たな価値を見出し、世の中に発信をすることで結果的に持続できる状態を目指すことを一つの生業としている。
その生業のために必要なものが地域の血の通った一次情報であるが、今回再OPENさせていただいた喫茶店のような、地域の老若男女に開かれた場所をつくることで、地元の方々以外では接する機会が少なく、オンラインではたどり着くことが難しい地域の一次情報にアクセスができる環境をつくることが大切だと感じた。