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#2 コロナ後遺症記録 闘病スタート

こんにちは。今回は後遺症で休職となってから、最初の1ヶ月をどのように過ごしたかを振り返りたいと思います。

◇まずは情報収集

休職が開始したものの、何もできないので、両親に車で迎えに来てもらい、とりあえず実家に帰りました。こう書くと楽に聞こえるかもしれませんが、正直いつ治るかも分からない状況で、とても休みを満喫する気にはなれませんでした・・・映画を見る気すら起きません。

僕にとって、趣味の旅行や登山は生きがいそのものです。それらが出来なくなってしまうというのは、この上ない屈辱であり、耐えがたい苦痛でした。

しかし、いくら後遺症外来に相談しても、「脳の炎症だから当分安静にするしかない」としか言ってもらえず、心の内で激しく憤ったのを覚えています。(検査しても異常が出ないから仕方ないんですけどね)

そのため、とにかく不安を払拭したいのと、少しでも希望を得たいという気持ちで、ネットや書籍で後遺症の情報を集めまくりました。

◇分かっているのは、分からないということだけ

この頃ちょうど発売された日経サイエンス11月号に、コロナ後遺症の特集記事がありました。早速読んでみて驚いたのは、まだ後遺症の仕組みすら未解明である、という点です。

その記事曰く、コロナ後遺症は、脳や血管の炎症、男性ホルモンの減少、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の減少など、様々なものが重なって起きていると考えられているそうです。しかし、未だに解明できていないことも多く、そのために治療法も確立されていないとのことでした。

つまり、現時点ではよく分からないというのが結論です。しかも困ったことに、精力的に研究が行われているのは「ブレインフォグ」が中心であり、今自分が苦しんでいる「労作後倦怠感」に関する情報はほとんど無いのです。

◇平畑医師のブログに行き着く

労作後倦怠感について調べているうちに、朝日新聞等のメディアに度々取材されている、ヒラハタクリニックの平畑医師のブログに行き着きました。

これらの記事を読んで、初めてコロナ後遺症治療の鉄則を知りました。労作後倦怠感がある患者は、慢性疲労症候群に移行するリスクが高いため、活動量を慎重にコントロール(=ペーシング)する必要があるとのことです。

そして、後遺症外来の主治医の助言もあながち間違いではなかったこと、そして単なる体力の低下ではないということが分かり、まさしく目からウロコといった感じでした。

普通の風邪なら軽い運動によって体力を取り戻すのが基本ですが、コロナ後遺症は「休む」ことによって徐々に体力を取り戻すしかないのです。

頑張って動いたあとに数日間寝込んでしまうことを「クラッシュ」と言いますが、クラッシュを起こすとできることが減ってしまい、寝たきりに近づいてしまうことがあります。クラッシュをできるだけ起こさないように生活することが、治療上、最も大切です。

「新型コロナ後遺症の症状」(ヒラハタクリニック ホームページより)

◇ペーシングに取り組む!

とはいえ活動量をコントロールする方法なんて、どこの解説書にも書いてありません。そこで日々記録をつけ、行動を管理し、症状を観察するという手法をとることにしました。

もともと何かを数値化するのが好きだったということもあって始めたのですが、これによって自分の限界が分かるようになり、休職から1ヶ月経った頃には、出来ることが少しずつ増えるようになりました。

自己流のペーシング方法論については、次回、解説したいと思います。

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