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中山繁信『増補図解いきなり絵がうまくなる本』角川新書

絵を描く才能がない人が、いきなり絵がうまくなると書かれていれば、ついてに取ってしまう本があった。これさえあれば、絵が下手くそと言わせないことができるかもしれない。

著者は、ルールを知れば絵は簡単に描けると言う。この本では4つの方法を紹介している。

最も簡単な立体は同次形法、その応用で平行移動法、簡単に遠近感を出すには相似形法、建物を描くには消点法がある。また、陰影をつけると形を立体に見せることができる。

言葉では難解な方法でも、図解で説明するので簡単だ。演習問題もあって、絵が下手くそな者にとって、理解度もわかり、とっても親切だ。

この本の良いところは応用編にある。人の顔を描くには、①目や鼻、口の大まかな配置を知ろう、②顔の表情は目と口で決まる、③福笑い方式顔の描き方、④女性の顔にチャレンジ! と、少しずつ進むので、描けると思い込むことができる。少なくともチャレンジする勇気は出る。

絵が得意な人にはわからない悩みを少し解決できるのではないかと思う。なお、著者は、建築デザインの専門家である。

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