神エクセルは死なず消えもせず永遠に迷惑なのだった

先日、日本屈指の大手ゼネコンからお知らせメールを受け取りました。
これまで手書きの3枚複写式指定請求書用紙を使っていました。
それが今年(2021年)4月から、同社指定のエクセル様式で作成印刷したものに押印して提出、と変更されます。
いずれにせよ紙の書類が必要なのですが、手書きじゃなくなるのはありがたいです。

やれ嬉しやと、まずは所定のエクセルデータをダウンロード。
ここで、ちょっと嫌ぁな予感が頭をよぎりました。
「まさか、神エクセルじゃあるまいな!」

いうまでもなく、神エクセルとはプリントアウトを前提にしたフォーマット。セルの結合や罫線などの装飾機能をこれでもかというくらいフルに活用した見栄え優先フォーマット。
作った人と印刷されたものを見る人たちの満足度は高くとも、実際にそれを活用するスタッフには使いにくいことをこの上ない厄介極まりないシロモノです。

まさか、日本を代表する一流の大手ゼネコンですから、そんなトンマな真似はしないだろう。
そう期待してエクセルファイルを開いたら、会社の規模に関わらずトンマな奴はいるもんだと判明。

念のいったトンマがいたもので、すべてのセル幅を方眼紙のように細かく設定して、ひとつの入力欄に20~30列は使っているというシロモノでした。ここまでいくと、トンマというよりもパラノイアじゃないかと思うですよ!
どうして、フォーマットを作る前に、このハンサムで上品な中年紳士に相談してくれなかったのか。
もっといいのを、いくらでも作ってやったのにさ!


まったくファイルを開いた途端に、モリモリとやる気が失せる脱力効果抜群の憂鬱な神エクセルフォーマット、いやここはあえてネ申エクセルと讃えてやろうじゃないか!

勤務先でもトンマエクセル、じゃなかった神エクセルは多々ありますとも。
だけどそれは、勤務先が吹けば飛ぶよな中小企業だからと思っていましたよ。
しかし今回の件では、トンマの存在はは企業規模に関係なく、ネ申エクセルは企業が一流とか零細とか三流とか潰れそうとか関係なく遍在していることがわかりました。

神は死んだ、と誰かが言ってましたが、神エクセルは死なず。
しかも老兵と違って消えもしない。

ネ申エクセルな請求書フォーマットを作ったゼネコンよ、潰れちまえ!