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ママ友らしきランチ会の会話が聞こえてきて


札幌市内のコーヒーショップでお昼ごはんを食べていたときのことです。正しくは「ごはん」じゃなくてパスタですが。「食事」という意味の「ごはん」ですね。どうでもいいか、そんなことは。
ともかく、昼食を食べていると隣のグループの会話が聞こえてきたのです。
グループは、ママ友らしき30~40代の女性が8人ほど。それほど大声ではないのですが、女性の声はよく通りますので、聞くとはなしに話の内容が聞こえてきました。

話題はジェンダーレストイレのことでした。
男女を問わずに使えるトイレは、便利なようでいて不便であるだけでなく、危険すらある。

ジェンダーレスなのだから、トランスジェンダーの人だけでなく、子どもと親がいっしょに入るとか、介護が必要な人が異性の介護者と入るなどの利用も考えられます。
しかし物事はヨイ面ばかりではありません。
女性が使おうとしているとき、男性が待ち伏せしているという危険もある。ましてや女の子が利用するときに、そういう輩がいたら危険すぎます。

大筋でそういう話が聞こえてきました。

トランスジェンダーの男性(肉体的に)の中には、公衆浴場や公衆トイレで(トランスジェンダーではない)男性と一緒に利用するのが嫌だ、という人もいるらしいですね。肉体は男性でも、心は女性なのだから、男性と一緒の入浴やトイレは嫌だ、というワケですね。まあ気持ちは分からないでもありません。
ですが、自分が「男性と一緒」が嫌だというなら、女性の心を察するべきでしょう。いくら「心は女性」と主張しても、肉体的に男性である人がお風呂やトイレにいたらどう感じるか、想像するべきです。それができないで、つまり「心は女性」である自分の気持ちだけ主張して、本来の女性たちの気持ちを慮ることがないなら、それは単なるワガママと言われても仕方がない。

なんて意見で参加したかったのですが、さすがにそれは憚られました。

だって、いくらハンサムで上品な初老の紳士だとはいえども、女性同士(ママ友同士)で楽しい会話をしているところに割り込むのは野暮というものです。
ほら、ぼくだってこれくらいの気配りはできるんですよ。まあ、単に口をはさむ度胸がなかっただけともいえますが。