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音研究サークル「音○(おとまる)」

コミュニティについて

こんにちは。サウンドエンジニアの山内智博です。

僕が主催させていただいている音研究サークル「音○(おとまる)」というコミュニティを最近始めています。

このコミュニティは2024年春頃にSNSで「音に関して、特にRECやPAに関してになると思いますが、実験や研究をするサークル的なものを作ってみたらご興味ある方いますか?」という感じでゆるぼしてみたところ思いのほか多くの方から反応をいただきまして「すぐにはあまり動き出せないかとは思いますが」という但し書きのもと、始めてみています。

現時点での運営スタンスとしては参加者の方から実験・研究してみたいアイデアを募って、実験に必要となる機材は可能な範囲で参加者同士持ち寄り、実験に費用が必要な場合は参加希望者同士で折半しながら実験会を開催していこうという形で動かしてみています。そして実現可能なものから少しずつ企画を準備してみているという状況です。


第一弾実験会レポート

先日、第一弾となる実験会を僕もレコーディングで使わせていただいているプライベートスタジオの山小屋スタジオさんにて開催致しました。

日々増え続ける山小屋スタジオの機材達

山小屋スタジオはお邪魔させていただく度に色んな方との出会いがあったり、音楽関連機材が毎回増えていたりラインナップが入れ替わっていたりと、小屋長さんの音楽愛に溢れた素敵な場所です。この日も恒例の「新機材(MNG)の開封の儀」がさらっと行われたり。

この日の実験テーマはいくつかのアイデアを組み合わせたものですが、当日参加できる面々を考慮して「歌の録音」「マイクプリ比較」「その他、機材比較」というポイントに絞ることになりました。

コミュニティ参加メンバーの中にはREC・MIX・PAなどエンジニア方面の方だけでなく演奏者やパフォーマーなどアーティスト方面の方もいらっしゃいますし、さらには講師業方面の方もいらっしゃるので、今後は参加メンバーからのアイデアだけでなく、色々と個別に相談しながら企画を組んでしまおうかなと思っています。

ということで、第一弾はまず集まれる方で機材を持ち寄って実験できる内容をやってみるか!という感じで、コミュニティ内のボイスチャットでコミュニティメンバーは参加自由の形で打ち合わせを行いました。

今回の実験会にはXでも最近ダミーヘッド含めた私物機材の投稿で一部盛り上がった岸本たのしさん(音○メンバーでもあります)という方が来てくれるということで、お言葉に甘えながら色々と機材を持ち込んでいただきました。

Toneflakeのファンタム電源SUPREMO
Toneflake × oz designコラボの500シャーシに入ったSP-MP500

機材のラインナップから、歌録りの機材比較という感じが現実的かなというところでしたが、折角であれば声以外、何かしらの楽器の音も録って聴き比べしておきたい!ということで小屋長のしんしゃんさんに弾き語りを想定してアコギと歌をプレイしていただきました。

小屋長のしんしゃんさんはバンド活動もされています

アコギと歌を録音していく中で、この日は何と横浜マイクロホンいけださんも遊びに来て下さり、横浜マイクロホンの試作品アクティブDIバージョン2(マイク用バッファーアンプ + 楽器用アクティブDI)を試させていただくことができました!

横浜マイクロホン試作品アクティブDIバージョン2
2入力5出力あるので色んな場面で使えそう。音もとても良かったです

アコギの録音ではこの試作品とともに、横浜マイクロホンのマイク用バッファーアンプ「kuromame」や山小屋スタジオの機材からPueblo Audio OLLAを試させていただきつつ、比較検証のために定番DIとして色々な場所で見かけたことのある方も多いであろうCountryman Type85も参考に録音させていただきました。

マイクとケーブルの間に挟み込むタイプのマイク用バッファーアンプkuromame
Pueblo AudioのハイブリッドDI「OLLA」
定番DIのひとつであろうカントリーマンさん

歌の録音では岸本さんのSymProceed SP-MP500とともに、山小屋スタジオのマイクプリの皆さまを片っ端から試していきました。

WAVERIDER GoldenAgeProject PREQ-73 PREMIER
Focusrite ISA110, ToneflakeモディファイWA73EQ, AMEK 9098EQ, IGS PureTubeChannelを使用
録音ではCramborne Audio Camden 500を使用

この他、山小屋スタジオのメイン機器はSSLのBIGSIXなのでBIGSIX直の音ももちろん録音しておきました。岸本さんもBIGSIXユーザーとのことで、お二人で細かな部分の使い方等の情報交換をされているのが印象的でした。

SSLのBIGSIX

これらの録音データは今回コミュニティ内で共有させていただきました。僕個人としては、既に自分の中で「この機材はこういう方向性だろうな」というイメージが自分の中にある機材でも、定期的にこうした「同じ環境・同じ演奏」での比較などはしていった方が良いかもなあと襟を正しました。

そしてひと通り録音が終わった後は、録音された歌に対して実機リバーブをかけてみるという実験も。

岸本さんのAMS RMX16と山小屋スタジオのCXM1978

見た目も操作感もたまらないですね。山内もたくさん触らせていただきました。

こんな感じで、第一弾実験会からいきなり凄い機材が立ち並びましたが、僕が思う実験や研究の意図としては「身の回りにある機材をくまなく余すことなく使いこなせるようになる」という点が大事だと考えているのですが、その為には自分の知らなかった機材や環境についてもどんどん触れてみる体験というものが重要と思ったりしています。

高価な機材や評判の機材がどういう場面でも必ず100%の大正義というわけではなく、場面場面、シチュエーションや曲や音楽にマッチする組み合わせや使い方を研究したりもできれば嬉しいなと思います。

とにかく、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができご協力いただいた参加メンバーの皆様や、横浜マイクロホンのいけださんに改めて感謝申し上げます!ありがとうございましたー!


音○、今後のおしらせ

次回実験会は一般公募もさせていただく形で、8月開催予定となります。こちらはもうじき情報公開できるかと思いますので改めてアナウンスをお待ちいただければと思います。

この他にも順次企画準備は進めていますので、色々な場を設けることができるかなと思います。

内容を面白くしていこうと思うと費用がかかる場面(コミュニティメンバー内で費用折半といっても「すみませんやっぱりその日は参加できなくなりましたー」では非常に困ってしまう場面)なども増えていくことが予想できますし、参加費を設定した形でコミュニティ外の方も含む一般公募という形の実験会なども今後出てくるかと思います。

今後この「音○」では参加メンバーをどんどん増やしていきたいと思っていますので、気になる方は是非山内まで直接ご一報いただくか、一般公募の形の実験会をまずはチェックしてみて下さい。

コミュニティの治安を構築するために、コミュニティ参加の入り口は必ず山内とご連絡のラリーをしていただくことを必須とさせていただいています。

また動きがあり次第、随時noteやSNSでお知らせしていきますので、是非今後もチェックしていて下さいね。

それでは、また!


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