フィギュアスケートはじめました　#10　小塚アカデミー

　神宮のスクールでの日々が充実しているのは、同じ日から習い始めた方がいるからです。ここではMさんとお呼びします。Mさんは神宮のスクールに入会する前に小塚アカデミーや個人レッスンを受けていて、私とは全然レベルが違うのですが、いつも私のことを気にかけてくださいます。また、卓越したコミュニケーションスキルをお持ちで、リンクのあちこちにお知り合いの方がいて、いつも人の輪が途切れません。毎週毎週すごい人だなぁと憧れていたのですが、そんなMさんから二子玉川の小塚アカデミーのお誘いをいただきました。毎週水曜日、19時半から45分、レッスン3回とラボ（前の週に習ったことの復習？）2回、計5回で16000円。Term2とTerm3は日程がきつい……というかオリンピックと重なるので観戦との両立が難しそう、なので、Term1だけ申し込みました。
　会場は二子玉川ライズの屋外リンク。両国からは1回乗換で行けますが、片道1時間かかります。まさか二子玉川に、ジャージ着てスケート靴とヘルメット持って訪れる日が来るなんて。

　小塚アカデミーにBasic/Advance/Prime/Masterというレベル分けがあります。Basicは「スケートが初めての方　初心者向けです」、Advanceは「何度もスケートをしたことがある方　前向き（フォア）は問題なく滑れる方　中級者向けです」と書かれていたのですが……私はどっちだ⁉︎

https://kozuka-academy.com/?page_id=518

　フォアとバックのひょうたんはいちおうできますが……ただこの業界の「初心者」「前向きに問題なく滑れる」は文字通りの意味ではない気がする……。ということで、申込時には「BasicとAdvanceの間くらい」と正直に申告しました。

　そして送られてきた練習動画は、シャッセと片ひょうたんが入ってる……！　私の足首がかたいのか、靴がかたいのかがいまだによくわからなくてまだ感覚を掴めていないシャッセと片ひょうたん……！　この業界の「初心者」、予想通りでした。

　二子玉川ライズには初めて行きましたが、MさんとMさんの旦那様にお会いし、はじめてのところでも緊張は多少ほぐれました。そしてここでも人の輪が。本当に素敵なご夫婦。あこがれます。
　靴ひも問題は解決していないのですが、気持ち緩めに紐を結んでみました。最初に準備運動から始まりました。小塚先生は途中から登場。顔ちっちゃ！
　二子玉川ライズのリンクは……神宮のリンクと違いすぎました……。びびりながらとりあえず滑ってみたのですが、私以外の人たちは颯爽と滑っているように見えます。本当は違うのかもしれませんが。
　そして小塚アカデミーは4人ずつ並んで滑るところから始まったのですが、いきなり腕を上げて滑る練習が始まってびっくりしました。神宮のスクールは、レベルに合わせてなんとなく2班に分かれていて、腕を上げて優雅に滑る練習をしているのは向こう側の班の人たちだけです。
　何となく、フィギュアスケートの振付をやっているっぽくって楽しかったのですが、バランスを崩して隣の人にぶつかりそうになりました。ごめんなさい。小塚先生に止めてもらって、最終的には転んで止まれました。大学の柔道の授業をなんとなく思い出しながら、毎日受身の練習をしていたのが少し役に立った気はします。
　曲は「ガブリエルのオーボエ」、いきなりその場でスピンをする振付から始まりますが私は省略。シャッセもままならない状態ですが、小塚先生から「靴が新しくて足首を曲げられない」といきなり指摘されました。それがわかったの、先週なんです……。次のレッスンまでに足首を曲げられる靴の履き方がわかりますように……！
　アカデミー生の群舞のあと小塚先生のソロパートがあり、一緒に滑るところまでが「ガブリエルのオーボエ」の前半とのこと。後半はまた今度。
　小塚アカデミー、よかったと思ったことは3点ありました。とにかくやってみましょう！といった感じのおおらかさがあるところ、先生がマイクを使って話すところ、オフィスビルとショッピングセンターに囲まれているためギャラリーがいるところ、です。
　神宮の先生たちの、初心者にも美意識を持たせようとする姿には感銘を受けていますが、スケートに興味がない人たちが通りがかる空間では、とにかくやってみる、気軽にやってみる、楽しそうにやってみることは大事だな、と思いました。
　通りがかった人たちのうちのどなたかが、スケートをやってみようと思ってくださいますように。