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あなたの悩みはなんですか?


こんにちは。山内ひでおです。

最近のあなたの悩みはなんでしょうか?

僕も日々、いろんなことに悩みます

転職しようかな…
あの人はどう思ってるのかな…
明日の昼飯、何にしようかな…

大きかったり、
小さかったり、
本当に多種多様な悩み

そして過去にも
たくさん悩んで、やっとこさ
今の今まで過ごしてまいりました

誰かの悩み解決に少しでも役立てばいいな
という願いを込めて…

良ければ今日は少しだけ
僕の昔の話におつきあいくださいませ


僕は元々、女性の身体に生まれ
現在は男性として生きておりますが
27歳の時まで
僕はずっと「性別どうしよう問題」に悩んでおりました

と、いうよりは
なんというか、今思うと
「何を切り口として答えを出せばいいのか悩んでいた」
という方が正確かもしれません


幼少期、ベタですが
「スカートを履きたくない」
からはじまり
自分の感覚と周囲の子との感覚の違いに
違和感を感じていました

例えば、
周りの仲良しの友達のように
好きな男の子ができない…

なぜだ…なぜなんだ…
ドキドキ?なにそれ。
したことないんだけど
バレンタインとかチョコ自分が食べたいのに
なんであげなきゃいけないの?←

そんなことを思い悩み
親にも友達にも相談できず、焦った僕は
小学生時代に入っていた「進研ゼミ」の
毎月郵送提出する課題で(時代を感じる)
赤ペン先生に質問しました

それはもう、真剣に

「好きな男の子ができないんですが、どうしたらいいですか?」

と…

(赤ペン先生、あのときは困らせて本当にごめんなさい…笑)

ちなみにその時の赤ペン先生からは

「いつか自然と山内さんにも、心惹かれる人が現れると思います。
周りのお友達と比べずに、山内さんの目線で、
まずはいろんな人の素敵な所に目を向けてみましょう」

と神対応の手紙が届きました。

おかげさまで、その後、無事
1つ上の女の子に恋をしました
(当時は気づいていなかったけれど。笑)

赤ペン先生
今更ですが本当にありがとうございました。


そんなこんなで
どうやら周りにいる女の子と明らかに感覚が違う…

生理とか地獄…頼むから赤飯で祝わないでください
制服?嫌だよ、もういっそのことずっと運動着でいいよ
髪の毛?なんで伸ばす必要あるの?
海パン一丁で海に入りたい…

もう、謎に自分だけ嫌だな~ポイントが盛りだくさん

「ほほう、こりゃぁただごとじゃないな…」

そんな風に、薄々気づいてはおりましたが
答えの無い問題に、思い悩むことが辛すぎて
なるべく見ないふりして
なんとかやりすごそうと
ずーーーーーーーーーーーっと大人まで
過ごしてまいりました


時は流れ…
「人生迷子」という言葉が良く似合う
27歳、OL
性別は今だ不明。

それなりに紆余曲折しながら過ごしてきましたが
(本当にすごい紆余曲折したので、この話はどこかでまた)
ずっと一緒にいたいと思う彼女もできました

そんなこともあって
「今後どう生きていくべきなんだろうか?」
なんて気持ちから
治療という道も気になっていたり…

ただ、当時は治療をして
男になりたいかと言われたら
まだまだ迷いがありました

治療に迷うってことは性同一性障害じゃないんじゃないのか?
もしかしたら、女性が好きだから同性愛者になるんじゃなかろうか?

今だ悩みの航海の真っ只中…

幸いにも
友達は「山内は、山内だから」

と言ってくれる人が多く
僕が誰を好きになろうが、どんな服装をしようが
「山内」という一人の人間として扱ってくれました
(必要な人には自分の話してました)

本当に人に恵まれた人生だと、我ながら思います。

そのままでもきっと、生きれはしたんですが
日に日に、自分自身がしんどくなってしまいまして…

周りがいくら僕を認めてくれても
自分が自分を、受け入れられなかったんです


よく会社とかでやらされる
「10年後の自分の姿を想像してみよう」
とかいう
目標設定がとにかく嫌いでした

果たして10年後の自分は
おじさんなのか…
おばさんなのか…

(うん、多分会社が考えさせたいのは、きっとそういうことじゃない。)

僕にとっては
いちいち大きな悩みの種

みんなが当たり前のように描く将来像みたいなのものが
自分の事なのに
自分で一切描けませんでした

望んでいることを、素直に口にしていいのか…
おかしいって思われるんじゃないのか?
普通って○○歳ぐらいで結婚って感じ?
自分はそもそも、それを望んでいるのか?

気づいたら「自分」の感情が
どんどんわからなくなっていく…


自分のことなのに、ずっと他人事

「しょうがない」を繰り返せば
大人になれると思っていたのですが
どうやらそうもいきませんでした

そんなこともあり
とうとうこんな僕でも
「もう限界だ…」となった、とある日

「もうこうなったら、とことん自分と向き合ってやる
と、断固たる決意が固まり

友人に紹介してもらった
心療内科にカウンセリングへ行きました

27年分の悩みを聞いてもらおう
もう、とことん…これでもかというくらい…
ぶつけてやる!!!!!!

と、鼻息荒く望んだカウンセリング1回目…

先生:「うん、性同一性障害ですね。どうする?今日診断書出す?
治療はいつからはじめる予定なの?」

あっけなく、答えが出ました。

山内:「あ、そうなんですね。いや、今日はその…まだどうしていきたいのか、自分で固まってないので、大丈夫です」

先生:「あ、そうなの?わかりました~じゃあ必要があったらまた言って」

山内:「あ…はい。え…っと、あ、先生、私ずっと自分が性同一性障害なのか、同性愛者なのか悩んでいたんですが、性同一性障害で間違いないのでしょうか?」

先生:「同性愛者の人は自分の性別に疑問もたないでしょ」

山内:「…。」

たーしーかーにー。


僕は27年間、何を悩んでいたのだろうか。
というか、なぜそこに気づかなかったんだろうか。笑


物事は、とってもシンプル
複雑にしていたのはいつも自分。

そもそも、悩みすぎて
悩みの詰め合わせバラエティーパック状態で
もはや何で悩んでいたのかも
わからなくなっていたんだと思います

自分の違和感は何なのかと
治療するのかしないのか
はまた別の問題で
ひとつひとつ潰していけばよかったものを…

しかし
自分の違和感が何だったのかを知ったあの日
大切なことにも気づけました

根本的な理由を知り
そこからどうしていくかは
人それぞれで
自分で決めていくもの
自分で決めていいもの


別に治療したっていいし
しなくたっていい

「自分」が自分に何を求めるのか
全部自分次第


僕が問題だったのは
悩んでいた内容うんぬんではなく
自分の心の声を
きちんと聞き取ってあげられない状態だったこと

僕の場合、
このときの悩みは性別についてでしたが
これって、他の事でもそうなんじゃないかと


カウンセリングからの帰り道
「今まで何をあんなに悩んでいたんだ…」
と膝から崩れ落ちそうになりましたが

おかげで今では
誰かが何かにおもいきり悩んでいるとき

「そうだよね、悩むよね、バラエティーパック広げちゃうよね…わかるわかる。」

と心から寄り添えるようになりました


きっとこのための27年間だったのでしょう
(お願いそう思わせて。)


どうか…
あなたの人生が
悩みのバラエティーパックになりませんように


長々とありがとうございました


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