語学学習~初級から中級者への最短ルート~
みなさん、こんにちは。
駆け出し通訳者の山戸です。
本日は私がもし新しくゼロから新しい言語を学ぶとしたらどのように学ぶか、ということについて書いていこうと思います。
最近あることをきっかけに少し初級者に対する学習方法を変えなければならないと感じました。
語学初級の方は、何をどう勉強すればいいかわからない、という人も多くいます。
この記事を読めば最短で初級から中級までいけることを約束します。
1. 初級から抜け出すというのはどういうレベルか
外国語学習を始める人の目標はさまざまだと思いますが、ここでは
外国人と外国語で何とかコミュニケーションが取れる
ということを初級から抜け出した中級者と定義したいと思います。
2. 初級を抜け出すにはどのような学習が必要か
次にどのようなスキルが求められるか考えてみましょう。
①発音
まず自分の話したことを相手に理解してもらうためには、相手が聞きとれる発音を身に付けなくてはなりません。
ネイティブと同じレベルになる必要はありません。ただ聞き取れる発音を身に付ければいいです。
多くの言語で聞き間違えられやすい発音があるはずです。
そのため、その発音を重点的に学びましょう。
また発音の仕方、つまり口の動き、舌の動き、呼吸の出し方をしっかりと理解しておきましょう。
発音練習は慣れるまで毎日やるべきです。
発音だけ練習するのは面白くないので、発音の仕方をなんとなく理解できたら、発音単体だけの練習は減らし、音読、シャドーイングなどの勉強方法も使って練習していきましょう。
②単語
意味を知らない単語は聞き取れないし、使うこともできません。
そのため一通りの単語を集中して学びましょう。
大体1000語ぐらいを完璧に覚えてしまうのがいいと思います。
書店などに行けば基本単語1000のような本があると思います。
そのような本を使って、覚えましょう。
音源があるものを購入してください。
ここで学ぶ単語はスピーキング能力の根幹を支える単語になります。
そしてこれを使いこなせるようにならなければなりません。
そのことを念頭に置きつつ、使用法などにも注意しながら覚えてください。
何事も最初はつらいですが、正直初級のこの段階が一番つまらないです。
発音、単語、また次に話す文法を一通り学んだあとは語学学習はだんだん面白くなってきます。
ここだけだと思って、気合で乗り切りましょう。
3. 文法
文法も基本的なことは一通り学んでおきましょう。
非ネイティブはどこまで行っても文法に則って話すしかありません。
ネイティブらしい表現をしたいと思っているのならこの段階ではあきらめてください。
中級、上級以降にやればいいです。
この段階では文法を学び、ネイティブらしい表現でなくてもネイティブに伝わる表現ができるようになることを目標とします。
文法に関しても深い知識は必要ありません。使えるようになることが第一です。
とにかく薄い本でも、一通りの文法事項が網羅してあればいいです
例文も割と多めのものがいいでしょう。
文法を理解しつつ、例文を何度も読み込みましょう。
文法の習得は、練習あるのみです。
その文法を使った表現が素早く、最終的には意識することなく使えるレベルまで練習しましょう。
このレベルに達していれば、日常会話はできるレベルになっているでしょう。
4. リスニング
まず大前提として、聞き流すという学習方法に効果はありません。
また理解できない音源を聞いても効果は低いです。
(その言語の音、語調に注意して聞けば効果はゼロとは言えないです。)
初級者が聞くべき音源とは、内容が80~90%理解できるものです。
この程度であれば、自分の実力に絶望することはないでしょうし、少し調べればすぐに100%聞き取れるようになります。
なので教材選びは非常に重要です。
どの点でもいえることですが、実際自分で本屋に行き、中身を確認してから教材を買うことをお勧めします。
口コミも重要ですが、人それぞれ目的は違います。なので自分で見て、自分で選ぶようにしましょう。
また日常会話を話すのが当面の目標であるため、音源も日常会話に近いものを選ぶといいでしょう。
まだこの段階ではボキャブラリーも少ないので、小学生用の教材でも構いません。
まずは、基礎の内容を完璧に使いこなせるようにすることが重要です。
3. 初級を抜け出すための学習方法
ここでは主に3つの学習方法を紹介します。
どの学習方法も先ほど挙げた項目の効果を加速する方法ばかりです。
学習の初日からすべて取り入れましょう。
①独り言
外国語を話したいなら、話さなければなりません。
しかしいきなりネイティブと話すのはハードルが高すぎます。
なので学んだ内容を使って、間違ってもいいので独り言で話してましょう。
同じ表現を何度使ってもいいです。多く使った分、その表現は自分のものになります。
そして表現できる範囲が増えてきたら、いろいろなことを実況してみましょう。
最初はなかなか難しいかもしれませんが自分の弱点が分かります。
簡単な表現でいいので1日のスキマ時間を使ってどんどん取り組みましょう。
これは学習初日からやるべきです。
②シャドーイング
この学習方法はリスニング、発音に効果があります。
リスニングで理解した教材は、シャドーイングまでやりましょう。
そうすることで発音、リスニング力、そして文法への理解度も深まります。
③多読
外国語の文章を初日から読みましょう。
多読は知識を習得するための学習方法ではなく、知識を効率よく復習するための学習方法です。
本を選ぶときは幼稚園児用の物でもいいです。
外国語を読んでいる、そして学んだ単語が文章内にある
という2点が重要です。
これも初日から始めましょう。
まとめ
語学学習に近道はありませんが、周り道をしないことはできます。
時間を集中的に投下し、基礎の内容を理解ではなく、使用できるまでもっていく。
この考え方が重要です。
語学の場合、知識を多くもていても、あまり意味はありません。
使う意識、これを常に忘れなければ初級を抜け出すことはすぐにできるでしょう。
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