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【日本への回帰】 日本人の労働観(1)  荒岩宏奨(展転社代表取締役)

生産と消費


 毎年、5月1日付近ではメーデーと称して、労働組合などが賃金アップを求める運動が繰り広げられてゐる。もともとは、そこに資本家と労働者の激しい闘争があったのかもしれないが、今はその闘争も形骸化し、形式的なものとなってゐる気がする。

 私は、メーデーでの労働闘争を否定するつもりはなく、現在のあまりにも近代化してしまった日本の労働環境においては、それは必要だと感じてゐる。ただし、資本家の側にしても、労働者の側にしても、そもそもこの構図そのものが『聖書』の発想に基づく労働観であることを忘れてはならず、我々はあくまでも日本的労働観を取り戻すという根本理想は常に意識しておきたい。資本主義も共産主義も、同じ種から咲いた白いバラか赤いバラかの違い、つまり資本主義も共産主義も同じ西洋近代の産物である。資本家と労働者も、同様だ。

 保田與重郎が労働について次のやうに論じてゐる。

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