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エイプリルフールに泣き笑うマリエの姿を見て、泣いてしまったアラサーの独り言。

こんばんは。yamatonです。

私は食べることが大好きです。
3キロの赤子を産んだのに、
産後1キロしか痩せていない、不思議な状態です(笑えない)

そんな中、モデルのマリエ氏がある告白をしている動画を見て
夜中に泣いてしまったので、その話をします。

(最近話題のやつじゃないです)


マリエは、ちょっと無邪気な33歳になっている

ViViの専属モデルで、セレブモデルだったマリエ。
破天荒で、物怖じしない、
歯に衣着せぬ物言いが人気だった。

そんな彼女は、今、
自身で立ち上げたファッションブランドや、
レギュラーのラジオ番組を通じて、
環境問題や健康について、発信を続けている。

10年以上前のギャル時代からは想像つかないほど
すっかり丸くなり、なんとも素直で、
ちょっと無邪気な33歳の大人だ。

そんな彼女の活動に、私はいつも注目している。


エイプリルフールに話したい事って何だ?

4月1日。
彼女のInstagramを見ていたら、
20時からインスタライブで皆に話したい事があると
ストーリーズで知らせがあった。

エイプリルフールに何か発表といえば…
ひどく大きな嘘か?それとも結婚か…???

おもしろ半分で、見てみたいなぁと思っていた。

そして、配信されたのが、この動画だった。
(今はIGTVとしてアーカイブされている)


「10年間、摂食障害に悩み苦しんだ」

「結婚します、嘘です(笑)」とお決まりの冗談を飛ばしながらも、
「緊張する…あのね、実は」と、
ゆっくり言葉を選びながら話し出した。

彼女の告白は、
摂食障害に10年間悩んだ過去がある、ということだった。

すごく短いが、簡潔にまとめるとこうだ。

・きっかけは、17歳のとき。
 痩せていた姉の真似をして吐いた事だった。
・多忙を極める中で、過食と嘔吐が辞められなくなっていった。
・ピーク時は、月30万円ほどをかけ過食し、1日5回吐く生活に。
・何人もの医者に「治らない」と言われショックを受けた。
・克服するため自分と向き合い、自分を好きになった。
・今では完治し、幸せな毎日を過ごしている。

簡潔に書きすぎだろ、と自分で思ってる。
ごめん、マリエさん。

動画長いんだけど 、
ほんとーーーに長いんだけど、
少しでいいから!見て欲しい。

言葉を一つ一つ選び、思い出しながら話す姿は
ドキュメンタリー番組のようだから。


摂食障害のリアルを少しだけ知った


そもそも摂食障害とは、どんな病気なのか。

摂食障害とは、食事に関する行動異常が起こり、
心身ともに影響が及んでしまう病気の総称。
症状は様々だが、代表的なものは以下のとおり。

”神経性やせ症” = 痩せる事に異常にこだわり、食事量を制限。低体重が特徴
”神経性過食症” = 短時間で大量食べ物を摂取。
        その後、嘔吐/絶食/排出などで体重を調整しようとする。
”過食性障害” = 自制できずに過食を繰り返す。肥満が多い。

話を聞く限り、彼女は 重度の ”神経性過食症” だったようだ。

1日3〜5回ほどは吐いていると、1日が過食と嘔吐で終わる。
人付き合いもなくなり、365日24時間食べ物の事ばかり考える。
移動車の窓から、コンビニ、飲食店を見るだけで震えた。

「今は、血糖値とかが原因だって分かりますけど、当時は分からなくて
 ”自制出来ない自分は、なんて愚かな存在なんだ” と責めてました。
 何度も死のうと思いました。」


吐いたばかりなのに、また大量に食べたくなり、
だめだ、だめだ、と思いながらも、
財布を持ちコンビニへ駆け込む。

大量の食料を買い込み、また食べて、泣きながら吐く。

重症化した頃には、指を突っ込んでも吐けなくなり、
早朝の救急病院へ駆け込み、
管を入れて胃の内容物を吸引もしたとか。

「神様に、何か1つ叶えてくれると言われたら、
 この病気を治してって言いたかった。」

そこから彼女は、大変な思いをしながらも、
なんとか処方箋にまみれた生活から脱することに成功。

そこで、今まで知らなかった自分と出会い、
新しい自分を好きになった。

「最低な時間を過ごしていたのは、自分自身のせいだと思ってたけど、 
 摂食障害のせいだと分かって、命を取り戻したの。」

泣きながら、そして、時に笑いながら、
真剣に話してくれた彼女のエピソードは、
のうのうと過ごしてきた一般人の想像を絶するものだった。

エイプリルフールの嘘だったら良かったよ。むしろ。

容易に共感なんて出来ない。してはいけないと思った。

彼女の人生の中にある悲しい片鱗を、私はこうして知ったのだ。


大事な人のSOS、気付けているのだろうか?

この告白の中で、印象に残ったことがある。

「助けてって、当時の恋人や母親に言っても、
 誰もシリアスに捉えてくれなかったの」


なぜ、大事な人から発せられる SOS に
身近な者が真剣に向き合わなかったのだろうか。

彼女の周りの人を攻めるつもりは全く無いが、
ただ率直に、疑問に思った。

その一方で、助けてと言われる側だった場合、
私は、何と答えるのだろうか? とも考えてしまった。

その人を救い出せるほど、
真剣に向き合い、的確な言葉を選べるだろうか?

抱きしめる事くらいしかできないのではないか?

それでいいのだろうか?

それから。
大事な人のSOSに、そもそも気付けているのだろうか?

受け流してしまってる可能性は、ゼロではないだろう。


彼女は何度も何度も、
画面の向こうにいる誰かに、こう語りかけたいた。

「この経験は、私の場合は、って話だけど
 もし、悩んでる子がいたら、シェアしたい」

辛い経験を話すのは、かなりのエネルギーがいる。

そんな動画を見た私にできる事は、
摂食障害について悩んでいる誰かに、
この告白動画が届くように、微力ながらお手伝いすることくらいだ。

誰かの思いが、必要としている人たちに届けば、
その思いで人を救うことができるかも知れない。
大袈裟だけどそういう事だ、

そうやって思いがつながり、世界が回っていけば、
もう少しだけ日本は過ごしやすくなる、ね。

難しいけど、まずは自分から動いてみた結果が
このnoteの記事である。


経験を糧にする力。

こんなふうに摂食障害について告白してくれた彼女は、
自分の経験を、しっかりと糧にしている。

あの告白から、およそ2週間で
新しいプロジェクトを立ち上げていた。

立ち上げとなる今回のイベントは
過去に自分を傷つけてしまっていたマリエと
今、自分と戦っている最中のゲストたちが
トークセッションをするというもの、だそうだ。

なんだか、例の暴露で色々言われてるが…
あの告白から、こうしたプロジェクトが生まれるのは、
素敵な流れだったと思う。

日々悩み自分を傷つけてきた少女が
少し大人になった今、
なんとか自分の経験を良き方向に活かそうと
もがき足掻いている。

それを素直に応援したい。






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