サラダ記念日がうんこ記念日になった日
『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
俵万智さんの有名な短歌。
サラダ記念日をご存知ですか?
日常に隠れた何気ない喜びが、私にとって記念日になる。
そんなふうに普段の生活に目を凝らして、小さな幸せを見逃さずたくさん見つけて生きていけたら。
そんなことを教えてくれるこの有名な短歌。
子供が生まれてから、このサラダ記念日のような小さな宝物の瞬間が日常にたくさん溢れるようになりました。
生まれてきてくれた瞬間、寝返り、ハイハイ、そして一人歩きという主だった成長だけではありません。
寝たきりで一点を見つめているだけだったのが、初めて動くものを目で追うようになった記念日。
意志を持って手を動かせるようになった記念日。
喜怒哀楽の喜が顔に出るようになった記念日。
トマトを食べて初体験の「すっぺーーー!!」を全身で表現してくれた記念日。
初めて人に「どうぞ」ができるようになった記念日。
初めて「葉っぱ」を理解した記念日。
教えてもいないのにいつの間に「おしりぷりぷり」ができるようになった記念日。
言葉だって毎日少しずつ言えるものが増え、今日はこの語彙が増えた!と毎日が関心や驚きの嵐。
大人になった今、自分自身の「初めて」は大抵一通り経験してしまっていて、新鮮さというものはもう縁遠いもののように思っていました。
しかし赤ちゃんが私の元へ来てくれてからというもの、それはもういろんな「初めて」が毎日に隠れていて、
「少しも見逃すまい」と我が子に目を凝らしながら過ごす日々に「小さな成長や驚き」という沢山の幸せが散りばめられるようになりました。
毎日のいろんなはじめてが一つ一つの大切な記念日であり宝物。
だから先日、
芝生から何かを見つけて、太陽のような笑顔で走ってきた君の手ににぎられていたのが「カラッカラに乾いた犬のうん○」で、あまりの衝撃に目ん玉ひん剥いて泣きそうになった五月十一日も大切なうんこ記念日。
涙
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