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【人のふんどしで相撲を取る】の巻

みんな大好き「コストコ」、自宅から行ける距離に店舗がある人は恵まれている。今日現在、コストコが無い県は全国に26県(意外に多い?)、我が山梨県にも来年開店するという。「コストコ誘致」を公約にして、田舎の首長選挙で当選する候補者さえいる(笑)。

テレビ番組やSNSでも頻繁に取り上げられ、「こんなに安い!」「これでどうだ!」と消費者の購買意欲を掻き立てる。年会費3,850円(税込)を支払えば、特別価格で買い放題。量目は多いが仲間でシェアすれば割安になる。

✅コストコのビジネスモデルは、
①人件費や家賃・光熱費など店舗の運営経費は商品販売の利益で賄い、そこで利益を出さなくていい。

②ゆえに会員の『年会費イコール利益』となる。そして会員のリピート契約のためにさらに安く売る(リピート率なんと90%!)

③「せっかく年会費を払ったんだから元を取らなきゃ!」と顧客はたくさん買ってしまうファンタジーw。

☝️専門的に言えば、ウォルマート、アマゾンに次ぐ、世界3位の小売業コストコの年商は約25兆円、売上原価率はなんと88.9%。
商品売買差11.1%に年会費収入を足して、12.9%の粗利率に対し、販売管理費率9.5%に抑え、約3%前後の営業利益率を毎年コンスタントに残している。(一般的なスーパーの原価率は70~80%)

・例えて言うなら、人気アーティストのファンクラブで、グッズ販売で諸経費は賄えるから、年会費はほぼ利益になる!みたいな感じ(^^)


さあそんな最強店舗コストコが、自分の店のそばに出店したら死活問題である(><)→これは分かりやすい。

それならコストコで売ってる商品を仕入れて、(一つ当たりの分量が多いから)自分で小分けして店で売っちゃえ〜!というのがこの記事である。

コストコは「卸売業」と謳っているので、誰が(どの店が)それを「再販」しても法的に問われない、との見解を示している。そしてそれ用の流通システムも持っているのだ。

コストコに憧れていても、近くに行ける実店舗がない…。それなら自分の店で仕入れて(小分けにして)売ってあげよう!来店動機にも繋がるぞ。今そんな地域の店が人気だと言う。「雰囲気だけでもコストコ商法」、人のふんどしで相撲を取るのも戦略の一つである。

👤さて我が山梨県でも、これと同じことを毎週「コストコフェア」と題し、チラシでお客さんにアピールしている大きなチェーン店がある。なんとその店の多くが、来年山梨に出店するコストコの出店で壊滅的な打撃を受けることは明白だ(泣)。

私が「経営は長期戦、『時間軸』を考えて行動してね!」と言った事例として、考えていただければ幸いですm(__)m


※最後までお読み頂きありがとうございます!

あなたが失敗した時、迷った時、逆境の時、倒産地獄から生還した私だからこそできる励ましを届けたい。皆さんの力となり、笑顔になれる記事を投稿していきます。私もまだ発展途上です、一緒に成長していきましょう!

【小林 久ホームページ】

https://www.kobayashihisashi.com


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