在家の法　第157号

★「幸福の法則（在家の法）」第157号　 ＜潜在意識５＞

　あなたの心の糧となるよう大和武史が在家の法をお送りします。
　潜在意識とは他ならぬ自分自身の意識です。自分の意識が二つあるということにはなかなか理解しがたいことだとは思いますが、事実ですから仕方がありません。私たちの心とは私たちが思っているようなそんな単純なものではないようです。複雑怪奇な奥深い能力を秘めた偉大なるものであるのです。

　たとえば、私たちは自分の能力に限界を感じませんか？　暗記などの記憶をするときや過去のことを思い出すときや何か良いアイディア考えるときなど、自分の能力に足らざるところを感じる事は良くあると思います。このときの自分の能力は普通は顕在意識しか使っていないからです。もし、これを潜在意識を少しばかり利用するとどうなるかといいますと、たとえばある記憶名人は数百の物事を即時に覚えてその順番に言い当てます。このときの記憶の仕方を聞きますと、絵などの場面と一緒に覚えているそうです。覚えようとすることを場面と一緒にすることにより印象として潜在意識へ書き込んでいるのでしょう。記憶には限界があるわけですが、このようにして潜在意識を記憶装置として活用できれば桁違いの記憶ができるのです。

　そもそも私たちは自分の力で生きていると思い込んでいますが、私たちが自分でしていることは水を飲み、食事を食べることぐらいです。その食べた食事を消化して栄養と変えて、新陳代謝として細胞レベルから体を維持しているのは自分の顕在意識ではなく、潜在意識なのです。潜在意識がすべての体の機能を維持して、肉体をコントロールしています。また無意識の運動はすべてこの潜在意識のなせる技です。

　ということは、潜在意識なしでは私たちは生きていることはできないということに他ならないのです。潜在意識がちゃんと肉体を維持管理してくれているからこそ、オリジナルの試行や活動を行うことができるのです。生きているということは肉体が維持できて、その上でオリジナルな活動を起こせることと定義しますと潜在意識の働きの上に始めて成り立つのですね。ただ、すべてではありません。いくら肉体を維持してもらっても私たちの意識が何も行おうとしなければただの植物人間に過ぎません。

　主は私たちの顕在意識ですが、その意識が十分な働きをするためには潜在意識はなくてはならないものであるわけですね。

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